正しい情報って何だろう? 〜記事についてのスタンス(その1)〜

「情報」って何だろう?

聞いた話なんだけど、
こういう人がいるんだそうな。
(僕は実際会ったことは無いけれど)

 

「あなたみたいになるには
 どうすればいいんですか?
 あなたの成功の秘密を教えてください」

 

という方。

「素直で真面目」
という風にも受け取れるけれど、
同時に「危うさ」も感じる。

今日はそんな話を絡めつつ、
僕がこのサイトに記事を書くスタンスについて。

 

昔、とある「成功哲学」の専門家の方を
お手伝いしたことがある。

出版もしてベストセラー作家、
ポジティブでなかなかにイケイケの
人だった。

(個人的にはそう思えなかったけれど。
この「ポジティブ」については
とても重要なことなのでまた別の機会に
取り上げようと思う)

 

お手伝いしたのは
セミナーの販売プロモーションと、
当日運営の両方。

 

で、プロモーションのために
色々インタビューをして思ったこと。

それは

「これで本当に皆が成功できるのかな?」

というものだった。

 

そしてセミナー当日、
その疑問は

「これでは、ほとんどの人は成功できないような気がする」

という確信めいたものに変わった。

 

そしてセミナー後、
何人かの人にインタビューをした結果は

「やっぱりな」

というものだった。

 

まぁ、言ってしまえば短期的に見たら
ほとんどの人が成功できてなかった訳です。

(長期的に調査していないから今は分からないけど)

 

 

なぜ、(短期的に見た場合)
参加された方が成功できなかったのでしょうか。

理由を端的に言うのであれば、

  • 教える側の「伝える姿勢」に問題があった
  • 教わる側の「学ぶ姿勢」に問題があった

のふたつが挙げられるんだけど、
これら双方に共通する根本的な問題として

「成功」というものについての「認識」が浅い

という点が挙げられるんだ。

 

簡単に言ってしまえば

「その人にとって、何が”成功”なのか?」

「なぜ、それがその人にとっての”成功”なのか」

これらが重要なんだけど、
それに対してほとんどの人が何も考えられていないということなんだ。

 

上述のセミナーでは、
教える側が「これが成功です」という
「イメージ」を一方的に押し付けていたし、
受講する側もそのイメージを疑いもせず受け容れていた。

だから、その「イメージ」と比較的合っていた人、
つまり教える側の価値観とか行動パターンに近い
ごく少数の人はその成功イメージを現実化できたし、
そうでない人は「絵に描いた餅」で終わってしまっていた。

 

例えば
「年収1億円が自分の成功です!」
と言っている人がいるとする。

この人が

「なぜ年収1億が自分に必要なのか、
なぜそれが自分にとっての成功なのか」

という点について、
明確な理由や意図があるのならまだ分かる。

でも実際はそういう人はほとんどいない。

「本で読んだから」

「●●(人とかメディアとか)がそう言っていた(書かれていた)から」

みたいな理由、つまり

「自分の意見ではなく、他者の意見で自分の人生の方向性を決めてしまっている」

という人が結構多いんだ。

これは、ブランディングの成否にも
大きく関わってくる部分なので、
いつかまた改めて書こうと思う。

 

ちょっと長くなってきたので、続きは次回に。

それでは、また。

 

阿部 龍太

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