宮城県仙台市の福の神の教え

仙臺四郎の教え

突然だけど

「仙臺四郎(せんだいしろう)」

という名前を知っているだろうか?

江戸時代末期から明治時代にかけて
宮城県仙台市に実在した人物で

「福の神」

と呼ばれて今でも親しまれている人だ。

知的障害があったそうだが、彼が訪れる
店は繁盛すると言われていたらしい。

で、仙台市には彼のグッズが色々あって
少し前に用事でお邪魔した際に、
いくつか手に入れてきたんだけど、
その中にこんなメッセージがあったので
ここでご紹介したい。


 あきない

商売はあきないという
それはおもしろくて
しかたがないから
あきないなのだ

いつもおもしろいから
笑顔がたえないから
「笑売」となる

「いらっしゃいませ」
「ありがとうございます」

いつも活発だから
「勝売」となる

あきない商売を
おもしろくないと
思っているとすぐあきる

いつも不平不満や
愚痴がでて心が次第に傷ついて
「傷売」となってしまう

こんなお店には、そのうち
誰もよりつかなくなり
「消売」となって消えてしまう

「笑売」をしているのか
「傷売」をしているのか
「勝売」をしているのか
あきない商売をしているのか


この詩、正確には
仙臺四郎さんのものではない。
(彼は言葉がほとんど喋れなかったそうだ)

相田みつをさんの詩だという話と、
清水英雄さんという方の詩という話を聞いた。

どちらがオリジナルなのかは分からない
が、この詩は結構重要なポイントを
突いているのではないかと思う。

 

こういう仕事をしていることもあって
時間がある時にリサーチがてら
色々なお店に行くようにしている。

飲食、物販、アパレル・・・

色々なお店に入って、
実際に買い物をしたりしつつ、
お店の様子を感じてみる。

 

そうすると、この

「笑売」

「勝売」

「傷売」

「消売」

の違いを感じる事がある。

 

・売っている商品そのものや陳列

・スタッフさんのサービスや人柄

・お店のつくり

・入っているお客さん

そういった要素の組み合わせで、
それぞれの雰囲気みたいなものを
感じられるのが非常に興味深い。

 

最近思うのは前回の本田選手の記事でも
書いたけど「一貫性」がズレている
企業やお店が少なくないように思う。

「お客様のために」とか言ってる割に
商品の質やスタッフさんのサービスが
かなり雑だったりするような(苦笑)

先日お邪魔した銀材のお寿司屋さん

「職人さんの魂の体現」

を明確に感じられるようなお店は、
最近はそれほど感じない。

 

まあ昨今、

「本当にいいもの」

よりも

「本当にいいものに見えるもの」

を提供するようなお店や企業が
少なくないから、仕方ない部分は
あるのかもしれない。

でも、個人的にはやっぱり

「本当にいいものに見えるもの」

より

「本当にいいもの」

を提供しているお店や企業を
応援したいし、自分自身も
そうありたいと思っている。

 

こういうことを言うと

「いいものを作ったって売れないんだ」

という意見があるけれど、それは違う
というのが僕の意見だ。

その辺りについては、次回にまた、
お伝えしていこうと思う。

 

さてあなたは

「笑売」をしている?

「勝売」をしている?

「傷売」をしている?

 

→to be continued…次回に続く

 

阿部 龍太

 

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