- 2015-11-14
- ビジネスで大切なことは結構●●●から学んだ, ブランディング研究室
- ジョン・カーワンHC, ブランドになれる人の思考法, ブランドイメージ, 五郎丸選手, 努力とは何か？, 日本ラグビー
ラグビーW杯後「日本ラグビー」の
ブランドイメージが飛躍的にアップした
理由を探るこのシリーズ。
前回は
「正しい努力」と
「間違った努力」
について、具体例を元に
「陥りやすい落とし穴」のひとつ
について考察してみました。
さて今回は、
なぜ多くの人が「間違った努力」を選択
してしまうのかについて、考えてみましょう。
題して
【なぜ間違った努力をしてしまうのか？】
〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由（その５.３）〜
ちなみに、バックナンバーはこちらです。
→「なぜ日本ラグビーのブランドイメージは向上したのか？」バックナンバー
今まで発表した全ての記事をまとめて
ありますので、よろしければご確認くださいませ。
間違った努力という「落とし穴」
前回、
「正しい努力」と「間違った努力」
についてお伝えしましたが、
なぜ多くの人は「間違った努力」を
選択してしまうのでしょうか？
これは、以前の投稿でも書きましたが
「結果というものに目を向けているから」
というのが僕の意見です。
これは非常に重要なことなので、
何度でも言いますが、
「結果」をコントロールするということ
は、基本的に僕やあなたにできること
ではありません。
何故か？
「結果をコントロールすること」とは
「未来を自由に操作すること」だからです。
神の如き特殊能力を持つ人ならば
ともかく、普通の人間には不可能なことです。
同じ努力をしているのに、ある人は成長
し、別のある人は成長しない。
そういうことだってあり得ます。
正しい努力は「結果を約束するもの」
ではありません。
「望ましい結果が得られる」
のではなく、あくまでも
「望ましい結果を近づける」
ということに過ぎないのです。
恋愛に学ぶ、努力が実るコツ
でも、ここを勘違いしてしまう、つまり
「結果を得るために努力する」
という認識をし、それに固執してしまうと
結果が得られないとすぐに不安になる
↓
手段を選ばなくなる
という風に
「間違った努力」
に走ってしまいやすくなります。
そうなると
「●●をすれば、誰でも簡単に儲かります！」
といった詐欺みたいな「上手い話」に
騙されてしまい、本来の実力を発揮
すれば解決できたはずの課題が、
解決どころかより面倒なことになって
しまうこともあり得るのです。
結果を追ってしまうことで、
その結果が遠ざかる。
「追えば逃げる」というのはある意味
恋愛と同じなのかもしれないですね（笑）
五郎丸選手が得た「成功の秘訣」
前回の２０１１年W杯の合宿で、
五郎丸選手はジョン・カーワンHCに
こう質問されたそうです。
「お前は過去を変えられるか？」
五郎丸選手は「いいえ」と答えたそうです。
次にカーワンHCは、彼にこう尋ねました。
「じゃあ未来を変えることはできるか？」
五郎丸選手は「はい」と答えたそうです。
するとカーワンHCは、「NO」と言い、
続けて彼にこう伝えたそうです。
未来を変えられると思っていても、今を変えない限り、未来は変わらないんだ。
目の前のことを１００％やることだけが、未来を変える方法なんだ。
それがゴールへの一番の近道なんだ。
（『不動の魂』実業之日本社より抜粋）
「未来」つまり「結果」を変えることは
できないのです。
我々に出来るのは「結果という未来」に
つながる「道」を選択し、そこを歩むことだけ。
だからこそ、どの道を歩むのかを、則ち
「正しい努力」を選択しなければいけないのです。
前回も言いましたが、望ましい結果を
得られていない人は「正しい努力」をしていません。
そして「正しい努力」とは、成功哲学の
ような、誰かが提供してくれるものではありません。
そもそも、そんな成功哲学が、使い物に
なる訳がありません。
あなたが得たい結果を得るためには、
あなただけの「正しい努力」、
あなただけの「成功法則」を
見つけることが必要なんです。
そうすれば、五郎丸選手のように大きく
飛躍することだって、不可能ではありません。
是非、頑張ってください。
応援しています。
阿部 龍太
今回のまとめ
「結果」は自分でコントロールできない。
結果にフォーカスしてしまうと、
手段を選ばなくなり「正しい努力」
から離れてしまいやすい。
その結果、得たい結果からどんどん
遠ざかってしまう。
我々に結果はコントロールできない。
未来を変えることは出来ない。
変えられるのは今だけであり、
結果に繋がる「今すべき努力」だけである。
今行っている努力を「正しい努力」に変えていこう。
【追伸】
記事の裏話や、その他あまりブログに
書けないことはメルマガに書いています。
