【努力が持つ「ウラ」の顔】 〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その5.5)〜

「正しい努力」の「ウラ」の顔

ラグビーW杯後「日本ラグビー」の
ブランドイメージが飛躍的にアップした
理由を探るこのシリーズ。

前回は

「正しい努力」というものが持つ

「表の顔」と「裏の顔」の存在

という点について、そして、
努力の「表の顔」というものについて
考えてみました。

 

さて今回は、

「努力」というものが持つ、

「裏の顔」

について、考えてみましょう。

題して

【努力が持つ「ウラ」の顔】

〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その5.5)〜

 

ちなみに、バックナンバーはこちらです。

→「なぜ日本ラグビーのブランドイメージは向上したのか?」バックナンバー

今まで発表した全ての記事をまとめて
ありますので、よろしければご確認くださいませ。

 

「表の顔」に対する「裏の顔」

前回お伝えしていた
「表の顔」としての「努力」とは、

・自分でコントロールするもの

・何らかの目的という「ゴール」があって、そこに辿り着くことが「善」である

というような要素がありました。

 

これに対して
「裏の顔」としての「努力」は

・自分でコントロールできないもの

・常にスタートであり、ゴールなど無い。ただ努力を続けていくことが「善」である

 という要素を持っています。

 

ところで、

「無駄な努力など無い」

という言葉を聞いたことありませんか?

この言葉は、この

「裏の顔としての努力」

について指摘しているのだと、
僕は考えています。

 

目的を達成することが「善」である

「表の顔としての努力」

においては、既に説明した通り
「無駄な努力」というものが存在します。

しかし「裏の顔としての努力」において
は「表の顔」での「目的」が達成され
ようが達成されまいが関係ありません。

「この努力を、この経験をした」という
時点で既に「善」なのです。

 

自分ではコントロールできない「努力」

なぜ、「努力をした時点で善」なのか?

上記で挙げた「裏の顔が持つ要素」に

・自分でコントロールできないもの

というものがあることに注目してください。

 

前回出した「ダイエット」の例で言うならば

「半年後までに5kg痩せたい」という
「目的」は達成できなかった。

しかし、そこで得た経験を同じく
ダイエットで悩んでいる友人に話したら
喜んでもらえた。

過去の失敗があったお陰で今のこの経験がある。

というようなイメージです。

 

その時は上手くいかなかったけど、
その時は悲しかったけれど、今に
なって思えばあの経験があったから今がある。

というような話はよくあると思います
し、僕にもあります。

小学生の頃の僕は、足が不自由で運動が
出来ず、いじめっ子に対抗できなくて、
いじけて図書室に逃げ込んでいた時期がありました。

あの時は正直言って、毎日が楽しくなかった。

でも、今思うと、あの時に図書室にこも
って何百冊も本を読んだ経験は、現在の
僕にとって確実にプラスになっています。

でもこのことは、僕が自力で
コントロールできたことではありません。

あの当時はそもそも、メンタルトレーナ
ーとか、ブランドプランナーなんて仕事
は今のように目にするものではなく、
よって、そんな未来をイメージできる
訳がありませんでした。

当時はただ、いじめっ子から離れたい、
自分の居場所が欲しい、それだけでの行動です。

ただ逃げていただけと言われても
否定できないものです。

でもその経験が今の僕にとって大きな力
になっているし、少なくない人の役に
立てている。

まさに「偶然の産物」以外の何ものでもありません。

そして「偶然」であるが故に、自分では
コントロールできないんです。

 

コントロールできないなら、
今の自分に出来ることはひとつだけ。

それは

「この努力が実るように頑張ろう。

でも、この努力が上手くいってもいかなくても、これからの自分にとって素晴らしい経験になるんだ」

という「信頼」を持つこと

です。

 

少し長くなったので、続きは次回にしようと思います。

お楽しみに。

 

→to be continued… 次回に続く

 

阿部 龍太

 

今回のまとめ

 「表の顔」としての「努力」とは、

・自分でコントロールするもの

・何らかの目的という「ゴール」があって、そこに辿り着くことが「善」である

 

「裏の顔」としての「努力」は

・自分でコントロールできないもの

・常にスタートであり、ゴールなど無い。ただ努力を続けていくことが「善」である

 というものである。

 

目の前の努力が実らなくても、
後になってその経験が大きな力に
なる可能性は存在する。

よって、

 「全ての努力は、その結果に関わらず
 自分を成長させてくれる」

という信頼を持って、目の前のやるべき
ことに取り組んでいこう。

 


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