【ラグビー日本代表の技術論をあなたの商売に】〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その6.1)〜

「あなたの商売に活かそう!」

ラグビーW杯後「日本ラグビー」の
ブランドイメージが飛躍的にアップした
理由を探り、商売繁盛に役立たせようというこのシリーズ。

 

前回は「心・技・体」の「技」として

エディーさんの考える「技」

についてお伝えしました。

 

今回は、前回の続き。

エディー・ジョーンズの「技術論」を
あなたの商売にどう活かすか、という観点で

【ラグビー日本代表の技術論をあなたの商売に】〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その6.1)〜

について、お伝えしていこうと思います。

 

「個別」と「全体」の関係は、ラグビーでも商売でも同じだった

前回、

エディーさんもオシムさんも、

「個々のパーツだけではなく、それらのパーツが組合わさった全体像を見ることの重要性」

を我々に教えてくれている。

という話をした。

そしてこれは、ラグビーだけに限った
話ではない。

商売においても、全く同じことが言える。

実際に以前、こんなことがあった。

 

ある日のことだ。

「商品のコピー(広告に掲載する文章)を書いてほしい」

という依頼が僕の所に届いた。

 

先に結論を言ってしまうと、最終的に
僕はその案件を受けなかった。

 

理由は簡単で

「コピーをどんな風に書いても絶対に売れない」

ということが見えていたからだ。

 

詳細はここでは控えるけれど、
簡単に言うと、

「商品のコピー」というものは

「その商品の素晴らしさ」

を文章や画像や動画を用いて、
お客様に伝えるというものだ。

 

では、その「商品の素晴らしさ」の
レベルが低かったらどうだろうか?

どうしようもないレベルのものを

「これは素晴らしいものです!」

と伝える?

それって「詐欺」だよね。

 

僕に依頼をしてきた人は

「良いコピーさえ書けば売れる」

と思っており、そのため「良いコピー」
を書ける人、

「良いコピーを書く技術を持っている人」

を探していた。

 

つまり、エディーさんで言う

「技術(テクニック)」

に注目していたんだ。

 

でも、いかにコピーの技術があった
としても、レベルの低いものは
売れないし、そもそもそんなものは
売るべきではない。

そして残念ながら、その商品は、
僕の見立てでは売れるとは思えない、
いや、もっと言ってしまえば、
ある理由で「売るべきではない」ものだった。

 

手段を選ばなければ売れたと思う。

世の中には、そういう売り方をしている
人や企業がたくさんある。

そういうやり方をすれば、つまり
「売るだけ」ならばそれほど難しくない。

 

「売るだけ」ならね。

 

でもその後にどうなるかは、
少し考えれば誰でも分かると思う。

産地偽装とか、誇大広告とか、
そういうものがどうなるかなんて、
色々な企業や人が既に試して
くれているよね(苦笑)

相手に喜びを与えられず、
怒りを感じさせてしまうような商売は、
個人的には反対だ。

 

よって僕は

「今のままではお客様に提供するレベル
ではないから、商品そのものを
ブラッシュアップすること」

を提案したけれど、相手は納得して
くれず、結局この案件は僕から
離れていってしまったという訳。

 

と書くと僕が正しいみたいに思えるかも
しれないけれど、そうではない。

もしかしたら、純粋に僕のコピーの
「技術」が低いだけなのかもしれない。

もしかしたらあの商品でも、詐欺的手法
を使わずに、売れるコピーが書ける人が
いるかもしれない。

 

でも、あれからもう2年近く経つ
けれど、その商品を販売しようとして
いたwebサイトにその商品は未だに
公開されていない。

もちろん、他の要素が関係している
可能性もあるだろうけれど、恐らく
あの時の僕の判断は大きく間違っては
いなかったのではないかと思っている。

 

この話を、前回の話を踏まえて考えてみよう。

 

「個々のパーツだけではなく、それらのパーツが組合わさった全体像を見ることが重要だ」

という話だったよね。

これを今回の例に当てはめて考えてみると、

個々のパーツ=コピーライティングの技術

全体像=商売そのもの

ということになる。

 

いくらコピーライティングの技術が
高くても、例えば商品がどうしようも
ないものだったり、販売者の評判が
悪かったりしたら、残念ながら売れないだろう。

 

逆を言えば、いくら商品が素晴らしい
ものであっても、その商品の素晴らしさ
がきちんと伝わっていなければ、
同様に売れないだろう。

 

どんな商品、サービスを扱うにしても、
この「全体性」をきちんと認識した上で
「各パーツ」を磨いていくことで、
道は開けていく。

 

「●●すればうまくいく」

なんて戯れ言に惑わされないで、
是非一度考えてみてほしい。

きっと、あなたに大きな力をくれるから。

 

阿部 龍太

 

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