【エディーさんの考える「技」】〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その6)〜

「技術」って何だろう?

ラグビーW杯後「日本ラグビー」の
ブランドイメージが飛躍的にアップした
理由を探り、商売繁盛に役立たせようというこのシリーズ。

前回までは

ラグビーにも、ブランドにも当てはまる「心・技・体」の概念

から

「土台としての『体』」

そして

「『体』を成すための努力論」

についてお伝えしました。

 

今日はこの「心・技・体」の中から、題して

エディーさんの考える「技」

〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その6)〜

として、お伝えしていきます。

 

ちなみに、バックナンバーはこちらです。

→「なぜ日本ラグビーのブランドイメージは向上したのか?」バックナンバー

今まで発表した全ての記事をまとめて
ありますので、よろしければご確認
くださいませ。

 

エディーさんの考える「技」術

「技」

「技術」

と聞くと、あなたはどんなイメージを
持つだろうか?

エディーさんの「技術論」をここで
紹介したい。

 

あるインタビューで、エディーさんは
こんなことを言っていた。

「私は、テクニックよりもスキルを重視しています」

 

つまり、エディーさんは

「テクニック」

「スキル」

というものを明確に区別していた、
ということだ。

 

エディーさんの考える「テクニック」と「スキル」の違い

エディーさんは

「テクニック=正確な技術」

と捉えていた。

つまりラグビーで言えば、正確にパスを
投げられる技術、正確にキックを蹴る
ことが出来る技術、というようなものだ。

 

それに対して、エディーさんは

「スキル=試合の状況に応じた判断力」

と捉えていた。

つまり、瞬間瞬間で変化していく試合の
状況を理解し、その瞬間に求められて
いる最適なプレーを選択する力ということだ。

 

もちろん、技術(テクニック)は必要なもの。

でも、例えばいくら正確なパスの技術が
あったとしても、そのパスの技術を試合
の中で活かせられなければ意味が無い、

ということをエディーさんは言っていた。

 

「テクニック」が「個別具体的なもの」

としたら、

「スキル」は「全体的なもの」ということなのだ。

 

そしてエディーさんはこうも言っていた。

日本はこの「スキル」よりも
「テクニック」を重視しているように見える。

世界で勝つためには、テクニックも大切
ではあるが、スキルも高める必要がある、と。

 

僕はラグビーの育成については素人
なのでよく分からない。

けれど、確かにエディーさんの言うこと
は分かるような気がする。

実はエディーさんと同じようなことを、
オシムさん(元サッカー日本代表監督)
もよく言っていたからだ。

 

オシムさんは技術をどこで活かすか、
何のために活かすかを選手たちに
考えさせるように指導していたそうだ。

ただ「走ること」や「パス」や
「シュート」を要求したのではなく

「その時の状況に必要な走り、必要な
パス、必要なシュート」

を要求していたんだ。

選手のインタビュー等を追ってみると、
練習は本当に大変だったそうだ。

「考えながら動く」って、言うのは
簡単だけど、本当に難しいからね・・・

でも、毎年のように主力が他チームに
移籍するという状況の中、2005年
にはナビスコ杯で優勝(リーグ戦でも
4位)という成績を収めることができた。

これは、選手たちの頑張りも当然ある
だろうけれど、オシムさんの指導の賜物
と言える点もあるのではないだろうか?

 

パーツと全体像の見極め

エディーさんもオシムさんも、

「個々のパーツだけではなく、それらのパーツが組合わさった全体像を見ることの重要性」

を我々に教えてくれている。

そしてこれは、ラグビーやサッカーに
限ったことではない。

我々が、あなたや僕が行っている
「商売」にだって言えることなんだ。

次回はそのことについて、考えてみようと思う。

お楽しみに。

 

→to be continued…次回に続く

 

阿部 龍太

 

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