- 2015-9-1
- こぼれ話, ブランディング研究室
- ドラゴンボール, ポジティブシンキング, 北斗の拳, 孔子, 論語
多くの人がこういう話を聞いたことが
あると思う。
ポジティブな人は幸せになれますよ。 ネガティブな人は不幸になりますよ。 |
いかがだろうか?
多分
「え?何それ初耳!」
って言う人は少ないだろうと思う。
ただこの
ポジティブとネガティブ
というものについて、多くの誤解が
あるように思う。
今日はそのことについて、
考えてみたい。
一般的に「ネガティブ」と言われるもの。
怒りや憎しみ、悲しみを感じる気持ち。
誰かを責めたり自信を失ったりする
ような、そういった状況。
これらは必ずしも「ネガティブ」なもの
ではないというのが、僕の意見だ。
『北斗の拳』や『ドラゴンボール』を
見てほしい。
ケンシロウも悟空もけちょんけちょんに
やられた後に、より強く成長しているよね。
悟空はクリリンを殺された怒りが
きっかけで、スーパーサイヤ人になれて
結果としてフリーザを倒せた。
ケンシロウなんて、主人公のくせに
何回も負けている。しかも徹底的に(苦笑)
でもだからこそ、彼はその悲しみや怒り
を力に変えて、結果として最強の男になった。
孔子が『論語』でこんなことを言っている。
過ちて改めざる、是を過ちと謂う
と。
これを踏まえると、
「ネガティブなままでいること」
こそが「ネガティブなこと」であり、
仮に「ネガティブ」な感情や経験が
あったとしても、それを少しでも
「ポジティブ」に変換しようとすること
こそ「ポジティブなこと」なのではないだろうか。
例えば僕はプロフィールにも書いた
通り、小さい頃足が不自由でいじめられていた。
だから外で遊ばず、本を読んだり、
絵を描いたりしていることが多かった。
いじめっ子から逃げ、
「どうせ自分はみんなみたいに運動できないんだ」
といじけていた時もあった。
一般的にみれば「ネガティブ」だったのだと思う。
でも、この時の経験が、今になって生き
ていることは間違いなく事実だ。
コピーや文章を書く時に、本ばかり読ん
でいた経験はとても役に立っている。
誰かの相談に乗る時に、いじめられて
いた経験はとても役に立っている。
どうだろうか?
少なくとも僕は、ネガティブな体験、
ネガティブな感情を、少しかもしれない
けれど、クライアントさんのために
役立てられていると思っている。
ネガティブだからこそ、ポジティブな
ものが産み出せることだってある。
怒りに震え、悔しさに涙するような状況
を体験したからこそ、それを改善しよう
という気持ちになることができる。
死にたいと思うくらい辛いことがあった
からこそ、同じような気持ちの誰かを
助けることだってできる。
だからもし、今のあなたが一般的に
「ネガティブ」と言われる状況に
いたり、そういう感情に支配されて
いたとしても、それを責めたりしないでほしい。
それはあなたに力をくれるものになる
可能性を秘めているのだから。
そういう意味では「ポジティブ」も
「ネガティブ」も、そもそも存在
しないのかもしれないね。
阿部 龍太
【追伸】
実はこんな屁理屈みたいなことを書いた
のも、実はこの考え方が
「ブランド構築」
においてとても重要なものになるからだ。
実際に僕は、僕の面談を受けてくれる人
に対して、これに関わることを一番最初に伝えている。
明日はそのことについて、お伝えしようと思う。