なぜ「逃げちゃダメだ」がダメなのか? 〜世界一のサッカー選手と天下統一をした男〜

「逃げちゃ駄目だ」・・・ホント?

先日から続いている

「失敗論」シリーズ

ミスや挫折といった失敗をどう捉え、
それとどう付き合っていけばいいのか?

ということについて、考えてみた。

→第一話:「泣いてもいい、怒ってもいい、でも・・・」

→第二話:「失敗は本当に成功のもと?」

第三回としてあなたに伝えたいのは

「逃げる」ということについて。

 

なぜ逃げる事は良くない事だと
されているのか?

そもそも「逃げる」という事は
どういう事なのか?

について、今日は考えてみたいと思う。

 

「逃げる」ということは、本当にダメなこと?

第一回の記事で、澤穂希さんの

「泣いてもいい。だけど逃げない」
(『夢をかなえる。』より抜粋)

という言葉を引用した。

 

これだけを見ると、

「逃げる事=良くない事」

というイメージを感じる人が少なくないと思う。

 

でも、僕は

逃げる事は、
「ある条件」では正しい。

むしろおススメである。

と考えている。

 

そもそも「逃げる」という事はどういう
事なのだろうか?

辞書で意味を調べてみると

・危険を避けて、相手の力の及ばない所
 へ去る、また身を隠す。

・避けて、不利な情況に陥らないようにする。

という意味があるようだ。

 

つまり「逃げる」とは

分が欲していないもの」を避ける

ということと言える。

 

であれば、何が悪い事なのだろうか?

と僕は思うのだ。

 

澤さんが言う「逃げない」とは

「夢から逃げないことが大切だ」

ということだ。

つまり彼女は

「夢」という

「実現したいもの」
「欲しいもの」

を獲得することから逃げる事が
良くないんじゃないの?

と僕たちに伝えてくれているんだ。

 

ということは、裏を返せば

「夢に繋がらないもの」つまり

「実現したいものではない」
「欲しいものではない」

のであれば、別に逃げても
いいのではないだろうか?

 

第一回の記事でも書いたけど、
澤さんは、怪我のリハビリのあまりの
辛さに、一度はそのリハビリを
辞めようとしたそうだ。

しかし彼女は、諦めずに再度立ち向かった。

 

何故ならば、そのリハビリが

「アテネオリンピックに選手として
出場し、チームの勝利のために貢献する」

という彼女の「夢」を実現させるための
「唯一の道」だったからだ。

 

「本当に辿り着きたい場所」に繋がって
いる道が一つしか無いのであれば、
どんなに苦しくてもその道を
歩み続けるしかない。

でも、もしもその場所にたどり着ける
別の道があり、更にその道の方が
自分に合っているならば、そちらを
選択したって別にいいのではないか。

僕はそう思うんだ。

 

逃げたからこそ、天下を取れた男の話

別の道を選択して逃げたからこそ、
栄冠を掴んだ男がいる。

日本人ならほとんど知らない人がいない
であろう、

徳川家康

という男だ。

 

1573年に「三方原の戦い」という
戦があった。

徳川家康vs武田信玄

徳川軍は大敗したそうだ。

有力な家臣を何人も失い、そして家康は
城に逃げ込んだ。

もし武田軍が城に突撃してきたら、
彼は死んでいただろう。

 

家康は逃げた。

一国一城の主なのに、有能な家臣を
たくさん殺されたのに、逃げた。

でも、だからこそ、彼は生き延びたし、
それがその後の天下統一に繋がった訳だ。

 

単なる結果論と言われるかもしれない
けれど、実際にもしあの時家康が
逃げていなければ、江戸幕府は成立
しなかったかもしれないんだ。

彼は三方原の戦いで「逃げた」事で
「天下統一」と言う夢を摑み取る道
を一歩進めることができたんだ。

 

だから「逃げる事そのもの」は
別に悪い訳ではない。

と僕は考えている。

 

重要なのは「何から逃げるのか」という事だ。

自分を傷つけ、苦しむ事から逃げるのか?

それとも自分の夢、自分の幸せから逃げるのか?

その見極め。それが重要なんだと思う。

 

是非あなたの夢、あなたの幸せを
見極めるようにして欲しい。

 

この「見極め」が、実は僕が提唱する
「ブランディング」の肝の一つだったりする。

今後色々とお伝えして行こうと思う
ので、ご興味のある方、お楽しみに。

 

阿部 龍太

 

【追伸】

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