失敗は本当に成功のもと? 〜失敗して、落ち込んでいるあなたへ(その2)〜

負けは「気づく」チャンス

前回、ミスをして落ち込んでいる学生さんに

「失敗」

というものについてお伝えする機会があった。

→前回の記事はこちらから

彼と話をする際に、先日現役を引退
された澤穂希さんの話をしたのだが、
今日も澤さんのお話を元に、彼に伝えた
事をシェアしようと思う。

 

失敗は本当に成功のもと?

澤さんは失敗というものについて
こう考えている。

「負け」は「気づく」チャンスなんです。

負けたことをそのままにして、せっかくのチャンスを台無しにしたら、負けはただの負け。

肥やしになりません。

でも、負けた事を「意味のある負け」にすることは、いくらでもできるんです。

(『夢をかなえる。』より抜粋)

前回も伝えたけれど

「失敗しても、そこで留まらず、同じ
失敗を繰り返さないよう改善しながら前進する」

ということ。

それが「ただの負け」を
「意味のある負け」にしてくれる。

 

実際に、澤さんの現役時代、
ワールドカップのグループリーグ
イングランド戦に負けた際に、
選手達同士

「このチームのいい所は何か?」

「相手はなにをされたら嫌がるか?」

ということを話し合ったのだそうだ。

 

そして、その話し合いのお陰で、
自分たちのやるべき事を全員で共有する
事ができ、それがあの「優勝」という
成果に結びついたのだそうだ。

 

その上で澤さんはこうも言っている。

もし、私たちがあのイングランド戦になんとなく勝っていたら、

戦いぶりや改善点を整理できないまま決勝トーナメントに進んでいたら・・・

私たちは優勝できてないと思います。

それぐらい、重要なことに気づかされた敗戦だったのです。

(中略)

「失敗は成功のもと」という言葉は、本当なんですね。

(『夢をかなえる。』より抜粋)

あの澤さんですら、100戦100勝
だった訳ではない。

彼女だって、ミスをしたり、試合で
負けた事もある。

 

しかし彼女は、そのミスや負けを、
絶対にそのままにしなかった。

「ただのミス」
「ただの負け」

ではなく、

「意味のあるミス」
「意味のある負け」

に変えたんだ。

 

前回に引き続き、この事も是非、
我々が学ぶべき事ではないだろうか。

 

澤さんだけじゃない「失敗は成功のもと」と言う人の話

最後に、彼に、この話を伝えた。

「過ちて改めざる、これを過ちという」

(孔子)

2500年くらい前に伝えられた言葉だ。

 

過ちは誰にでもある。

しかし、それを改める努力はできるはずだ。

 

澤さんのように、失敗を改めてさらに
成長し、成功への道を歩むか

今の彼のように、失敗を悔やみ、
恐れることで、成長を止めてしまうか

 

それが未来を分けるものになる。

 

「失敗をする」事と
「同じ失敗を繰り返す」事は
全くもって違うものなんだ。

 

・・・という話をし、簡単なメンタル
トレーニングの方法を彼に伝えた所、
すぐに今日の練習に活かすと笑顔で帰って行った。

 役に立てたようで良かった。

 

彼は前に進むことに決めた。

さあ、 あなたは、どうする?

 

阿部 龍太

 

【追伸1】

全国のスポーツの指導者の方へ

僕に相談してくれた彼も、指導者の方の
言葉で自信を失っていました。

もちろん、ミスをミスと気づかせる
ことは大切な事です。

その上で澤さんが言うように
「意味のあるミス」にしてあげられる
よう、どうかフォローしてあげて下さい。

あなたの存在は、彼らの未来を大きく
変わる可能性があるんです。

その可能性を、是非善い方へ
活かしていってください。

どうか、よろしくお願いします。

 

【追伸2】

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より深い情報や、あまり表には出せない
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