世界にひとつだけの「コミュニケーション」の存在理由 〜SMAPの謝罪会見の問題点(最終回)〜

そもそも、「コミュニケーション」って何だ?

前回に引き続き、今日もsmapの謝罪会見
から、ダメなコミュニケーションに
ついて学ぼうというこのコーナー。

 

前回、もし意図的にあのような会見に
したのではないならば、

問題は、
「コミュニケーション」
というものを、そもそも
誤解していることだ

という話をした。

今回は最終回として、そもそも論として

「コミュニケーションとは何なのか?」

ということについて、考えてみたい。

 

ちなみに、過去記事はこちらです。

→第一話
「部屋とSMAPとコミュニケーション
とブランディングと私」

→第二話
SMAPの謝罪会見の問題点を、
言語学の視点からざっくり考えてみた
(その1)

→第三話
KANSHAしても“伝わらない”
コミュニケーションのコツ

〜SMAPの謝罪会見の問題点(その2)〜

→第四話
“夜空の向こう”には伝わらない…
〜SMAPの謝罪会見の問題点(その3)〜

→第五話
たぶんオーライじゃない結果の理由は?
〜SMAPの謝罪会見の問題点(その4)〜

 

そもそもコミュニケーションって何なんだ?

今回のsmapの会見のような事は、
実は僕もあなたも、多くの人が
陥ってしまいやすいものなんだ。

クライアントさんのコピーライティング
の添削をしていると、今回の件のように

「何を言いたいのか分からない」

ということは少なくない。

 

もし、それが何かの広告や
セールスレターの文章だとしたら、
どうだろうか?

「何を言いたいのか分からない文章」

でお客様が行動を起こして
くれる訳が無いよね。

 

なぜ、こういった

「望まない成果に繋がる
 コミュニケーション」

を少なからずの人がとってしまうのだろうか?

 

個人的には、それらの人は

「コミュニケーション」
について、そもそも勘違いしている

からだと考えている。

 

「コミュニケーション」という
言葉の語源には

「共通のものにする」

という意味があるのだそうだ。

 

つまり、

自分が伝えたい事をただ言うのではない。

相手を操作するのでもない。

伝え手と受け手の双方が共通の認識を持てるようにする、そのための道を作る事。

それが「コミュニケーション」と
いうものなんだ。

 

今回のsmapの会見は、

伝え手と受け手の双方が
共通の認識を持てるような道を作る

どころか、

壁を作ってしまったようなもの

と言える。

 

熱烈なファンの同情を得るくらいは
できたかもしれないけれど、

「一般の人たちの理解と共感」

という意味では、今回の会見は
成功とは言えないだろう。

 

今回の会見で、別に誰かを悪者に
したり、責めたりするつもりは無い。

芸能界には僕の知らない、色々な
事情があるのだろうから。

 

でも僕は、少なくともこのブログを
読んでくれているあなたには、
あのような結果に陥らないで欲しいと
思っている。

自分にとって大切な事も伝えられず、
自分にとって大切な人に理解してもらえない。

そんなコミュニケーションは、
ただ
悲しいだけだ。

 

上でも伝えたように、
コミュニケーションとは、

相手とあなたがある情報を共有する

ことだ。

つまりそれは、相手とあなたの「一体化」とも言える。

「あなた」と「わたし」がひとつになる。

それができた時には、争いや憎しみ
なんて無くなっているんだろうな。

 

誰かとコミュニケーションをとる事は、
時に難しい事もあると思う。

持っている価値観が異なっている
のだから、当然の事だ。

だからこそ、今回お伝えしたような
意識や技術が必要になるし、そして
きちんとしたコミュニケーションが
とれた時、互いに得られるものは
大きなものになるんだ。

 

ほんの少しでもいい、今回の記事が、
あなたにその喜びを感じられるような
ものになっていることを願っています。

そしてsmapのメンバー、ファン、
関係者の皆さんが、早く元気になりますように。

 

阿部 龍太

 

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