「人はどうすれば成功できるのか？」
ここ５年くらい、このことについて
ずっと考えてきたし、色々な人に話を
聞かせてもらってきた。
マーケティングやコピーライティングに
よって商売を成長させた人もいれば、
そういうものを全く勉強しなくても
商売が上手くいっている人もいた。
感情を大切にして商売を成長させた人も
いれば、論理を大切にして商売が上手く
いっている人もいた。
目標、つまり結果にコミットして商売を
成長させた人もいれば、目標を完全に
無視して商売が上手くいっている人もいた。
営業ノルマをきちんと設定して上手く
いっている企業もあれば、営業ノルマを
廃止しても上手くいっている企業もあった。
セールス力を磨いて上手くいっている
企業もあれば、セールスをしないで
上手くいっている企業もあった。
何をやったって、上手くいく時も
上手くいかない時もある。
結局、詐欺みたいなものは別として
手段やノウハウそのものに善し悪しが
ある訳ではない、ということだ。
じゃあ、上手くいく・上手くいかないと
いう二つを分つものは何なのだろうか？
具体的なことはいくつもあるのだけれど
最も基礎となる重要な要素として挙げるのであれば
自分にとっての成功がどういうものなのか？
自分が歩む道はどのような道なのか？
何を基準にしてその道を歩むのか？
ということが明確になっている
というものだ。
誰にだって、その人なりの
「成功の定義」
というものがある。
ある人にとっては「売上」だったり、
別のある人にとっては「お客様の笑顔」だったり、
さらに別のある人にとっては
「スタッフの笑顔」だったり。
その人の数だけの「成功」の形、
その人の数だけの「幸せ」の形というものがある。
もちろんこれは当たり前のことで、
何の問題もない。
ただ問題なのは、この
「その人なりの成功」
というものが
「本当にその人自身のものなのか」
という点だ。
多くの人は
「これが自分にとっての成功だ」
と思っていながらその実、
「他者が決めた成功」を何の疑いも無く
受け容れてしまいがちだ。
他者が決めた「成功」を自分にとっての「成功」としてしまうとそれはもう「他者が決めた人生」を歩んでいるようなものだ。
実際に以前、婚活が上手くいかないと
いう悩みを相談されたことがある。
話を聞いて明確になったのは
「結婚したい」というその人の願いは、
実は親の願いだった
ということ。
つまりその人は、親の決めた人生を
歩んでいたということだ。
もちろん、本人も結婚したいと思って
いたなら、親の願いに従うことは
別に問題ではない。
しかしこの人の場合、結婚よりも
他にもっとやりたいことがあった。
自分自身が望んでいた人生、それを
いつのまにか押し殺し、親が決めた
人生を歩もうとしていたんだ。
でも、人の人生を生きようとすると、
ほぼ必ず歪みが生じる。
だからその人は婚活をしても上手く
いかなかったんだ。
どうだろうか？
もし今、あなたが何かをしようとして
いて、でもそれがいまいち上手くいって
いないのなら・・・
もしかしたらそれは、あなたが
「あなた自身の人生」ではなく「他者の人生」を無理矢理歩もうとしている
からなのかもしれない。
そして、それは「絶対に」と言っても
いいレベルで成功には結びつかない。
だってあなたが望んでいるゴールは
その道には無いからだ。
お金や、権力や、羨望は得られるかもしれない。
でもそれが本当にあなた自身が望んで
いるもの、あなた自身が歩みたい道の
先にあるものでないならば・・・
成功どころか破滅に繋がりかねない。
せっかくの人生、破滅するのはもったいなくない？
阿部龍太
【追伸】
「使える」ブランディングについての
より深い情報や、あまり表には出せない
裏話等は、メルマガで書いてます。
