自分の人生を諦めなかった、ある男の話

元少年兵のミッシェル。彼は自分で誇りを取り戻した。

前回の記事

「自分の信じた道を歩み続ける」

事こそが、成功のための唯一の道
である、という話をした。

今日は、そういう生き方をして人生を
変えた人の事例を取り上げてみたい。

 

ちなみに前回までの記事はこちら。

→第一話:絶対に成功する「唯一の道」
というものは存在するのか?

→第二話:「世界のウメハラ」に学ぶ、
絶対に成功する「唯一の道」

 

あの日、少年は誘拐された。

ちょっと前の話になるけど、元少年兵の
方のお話を聞いてきた。

彼の名前はミシェル。

ミシェルは、友人達とサッカーをして
いた時に武装集団に誘拐された。

彼が5歳のときの出来事だ。

 

トラックで運ばれたある場所で、
2列に並ばされたミシェルと子供達。

皆目隠しをされ、そして何か重いものが
手渡された。

手にずしりとのしかかるそれは
どうやら銃のようだ。

そして腕に鋭い痛みが。

ナイフで斬りつけられ、麻薬のような
薬物を塗られたそうだ。

 

その後

「引き金を引け」

という命令。

まごまごしていると、すぐ近くから

 

「撃てぇーーーーー!!!」

 

という大声。

薬物のせいで考える力を失い、
反射的に引き金を引いたミシェル。

 

そして目隠しを取った彼の目に映った
のは、自分の引いた引き金によって、
血の海の中に横たわっている人間の姿。

それは、ほんの数時間前に一緒に
ボールを追って走り回っていた、
友人の姿だった。

これはその武装組織の入隊儀式で、
恐怖により子供を殺人機械として
洗脳するためのものなのだそうだ。

 

信じられない話かもしれないけれど、
これは現実の話だ。

 

ミシェルはその後訓練中に部隊から
脱出し、家族と共にカナダに亡命。

今彼は、講演等のイベントを通じて、
世界の子供達を少年兵や児童労働から
解放するべく、活動をしている。

 

ミシェルは誘拐された事により、
一度人生を狂わされた。

薬物を摂取させられ、友人を射殺
してしまった。

彼の絶望は、我々には想像もつかない
ものだろう。

 

しかし、彼は人生をやり直した。

武装組織から逃げ出し、
家族の元へ帰り着いた。

絶望に負けず、自分自身で、
自分の人生を変えたんだ。

 

もちろん、その時の心の傷は
まだ残っているそうだ。

誘拐されてから20年が過ぎた今でも、
自分が殺してしまった友人の様子が
夢に出て、眠れなくなる日も少なくない
と彼は言う。

「でも、このトラウマも今の僕の人生の
一部。そう思ってこれからも友人の分
まで生きていこうと思っています」

 

自分だったら、こんな風に生きていけるだろうか。

非常に考えさせられた出来事だった。

 

人生には、時に自分ではコントロール
できない、理不尽で残酷な事が起こり得る。

その時にそれをどう受け止め、
その後自分自身をどの方向に向けるのか。

それ次第で、善くも悪くも
その人の人生が変わる。

自分で自分の人生を、どう生きるのか。

常に意識して生きていきたいよね。

 

阿部 龍太

 

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