smapだけじゃない「伝わらない」コミュニケーション

物議をかもした「かながわ女性の活躍応援団」のイメージ画像

先日まで、

「smapの謝罪会見から、
ダメなコミュニケーション
について学ぼう」

というシリーズをお伝えしてきた。

先日行われた、smapの謝罪会見の内容に
ついて、言語学を元に

「伝わらない」コミュニケーション

「伝わる」コミュニケーション

について考えたものだ。

 

そのシリーズも無事最終回を迎えたの
だが、smapとは関係ないとあるニュース
が非常にいい参考事例になるので、
補足として取り上げてみようと思う。

 

なぜ、彼らの意図は理解されなかったのか?

神奈川県が作った
「かながわ女性の活躍応援団」

このサイトのイメージ画像が今、
物議を醸している。

そのイメージ画像がこれだ。

物議をかもした「かながわ女性の活躍応援団」のイメージ画像「女性が、どんどん主役になる」

というキャッチなのに、イメージ画像
には男性しかいない。

この「ギャップ」に対して、多くの方が
違和感を感じているようだ。

 

ちなみにサイトを見てみると

いまや、この国最大の潜在力と言われる「女性の力」。

職場や家庭、さまざまな状況の女性が、その個性と能力を十分に発揮することこそが社会の活性化に繋がっていきます。

出産・子育て、家族の介護などの時期があっても性別に関係なく働き続け、キャリアアップを図れる。

社会全体で女性の活躍を応援する機運を高めていくことをめざし、県は、神奈川にゆかりのある10企業に賛同いただいて「かながわ女性の活躍応援団」を結成しました。

(「かながわ女性の活躍応援団」サイトより抜粋)

とある。

メンバーも京急電鉄の原田社長や日産の
ゴーン社長といった、神奈川県民じゃ
なくても多くの人が知っている企業の
代表をはじめとするそうそうたる面子。

恐らくかなりのお金が動いているだろう
し、少なくとも遊びでやっている
ようには思えない。

 

しかし、だ。

現時点で、このプロジェクト、
一般の人には「酷評」と言ってもいい
くらいの評価を受けている。

その理由として最も多いのが

「女性を応援するプロジェクトなのに、
なぜ応援団が男性だけなの?」

というものだ。

 

それ以外にも、

「女性をナメている」

「女性蔑視の社会構造を作った人たち
だから、こういう事しかできないんだ」

という感情的な意見もあった。

 

僕も、現時点でこのプロジェクトは
正直言って成功とは思えない。

でも別に彼らだって、女性を応援する
気がない訳ではないはずだ。

安倍政権も「女性の活躍の推進」を重視
しているし、出産や子育てといった事に
関係なく、有能な女性が働けるのであれ
ば、企業にだって得する事は多いだろうし。

→「内閣府男女共同参画局のサイト」にも書いてあります。

 

女性が今まで以上に自分の可能性を発揮できる
  ↓
そうすれば、企業もより成長できる
  ↓
そうすれば、国もより豊かになれる

 

皆にとって利益のある、素晴らしい
プロジェクトのはずだ。

ではなぜ、このプロジェクトに酷評の嵐
が吹き荒れているのか?

 

彼らには申し訳ないが、結構いい題材
だと思うので、少し真面目に考えて
みようと思う。

次回をお楽しみに。

 

→to be continued…次回はこちら

 

阿部 龍太

 

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