webマーケティングの超・超・超基礎を守らないと、こうなる。という事例

基礎って、大事だね。

今日も前回の続き。

神奈川県の

「かながわ女性の活躍応援団」

というプロジェクトが炎上している件
で、その根本にはsmapの謝罪会見の
ような、コミュニケーションの大きな
ズレがあった、という話だ。

 

詳しくは前回までの記事を読んで欲しい。

第一話
→smapだけじゃない「伝わらない」
コミュニケーション

第二話
→かながわ女性の活躍応援団」
プロジェクトの酷評を、言語学の観点
からざっくり考えてみた。

 

第二話で話した

「ミスコミュニケーション」

というものが、なぜ生まれてしまったのか。

今日はそのことについて考えてみよう。

 

炎上の「火種」はここにあった

前回もお伝えしたように、発信する側には

「経営者の皆さん、女性に
もっと生き生きと働いて
もらえるよう頑張りましょう!

私たちが応援しますよ!」

という思いがあった。

 

しかし受け取る側は

「女性の皆さん、もっと
生き生きと働きましょう!

私たちが応援しますよ!」

という風に受け取ってしまった訳だ。

 

サイトをきちんと読めば、上記の事は
書いてある。

日本語が理解できる人であれば、
特に問題なく読める文章だ。

そういう意味では、きちんと読んで
いない方が悪いのではないか、
という考えもできるかもしれない。

 

でも、ホームページをきちんと読む人
なんて、どれだけいるんだろう?

(余談だが、このブログは、きちんと
 読んでもらえているんだろうか?)

 

そもそもインターネットマーケティング
に関しての超が20個くらいつく基礎として

 

ホームページは、最初に
画面上に表示された状態で
どんなメッセージが伝わる
かで、かなりの印象が決定
されるものだ。

だから、一番最初に目に
つく部分にどんな情報を
配置させるかは、設計時に
きちんと考えるべきだ。

 

というものがある。

 

ホームページを見る人は、何かしらの
欲求を持って、そのページに
アクセスしている。

自分の欲求に応えられるのかどうか?

このホームページは自分にとって
価値があるのかどうか?

という判断が、一番最初に目に入った
情報、つまり一番最初に表示された
画面で行われる、というものだ。

 

お店で言えば、店の前に立った時、
そして、店内に入った時の第一印象
みたいなものかな。

特にネットショップなんかでは、
意識してみるといいと思う。

 

実際に検証してみよう。

今回取り上げたサイトを立ち上げると、
画面上に最初に表示されるのはこの部分だ。

物議をかもした「かながわ女性の活躍応援団」のイメージ画像どうだろうか?

この部分を見て

 「経営者の皆さん、女性に
 もっと生き生きと働いて
 もらえるよう頑張りましょう!

 私たちが応援します」

というメッセージを感じられるだろうか?

個人的にはちょっと難しいと思う。

 

この画面に表示されている「情報」に
どのようなものがあるのか。

簡単に書き出すと

・ピンク色のイメージカラー

・「WOMAN act」というタイトル

・「女性が、どんどん主役になる」というメッセージ

・「かながわ女性の活躍応援団」という名前

・「神奈川県」という文字

・並んでいるスーツ姿の男性達

ぱっと目に入るだけで、少なくとも
これだけの情報がある訳だ。

 

これらの情報を受け取った人で、

「なるほどなるほど。

 このスーツの人たちが、
 女性の活躍の場を増やす
 為に、経営者の意識改革
 を促そうとしているんだな」

と思える人がどれだけいるだろうか?

少なくとも

「経営者に向けてメッセージを伝えている」

という情報に関しては、この時点では
超能力者でなければ受け取れないだろう(苦笑)

 

コミュニケーションの要素として

「伝える内容」

「伝え方」

という二つの要素があるが、今回の炎上は

「伝える内容」そのもの

ではなく、

webデザインという「伝え方」

が悪かったせいで起こった事だ。

せっかくのプロジェクトなのに、
凄くもったいないと思う。

 

次回は、もう少し具体的に、問題と
解決案について考えてみようと思う。

次回をお楽しみに。

 

→to be continued…次回はこちら

 

阿部 龍太

 

【追伸】

「使える」ブランディングについての
より深い情報や、あまり表には出せない
裏話等は、メルマガで書いてます。

もしよろしければこちらから登録してください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る