身体の不調と商売の不調の根っこは、実は似ていたりする。

「不正」と書いて「歪み」と読む

僕は定期的に、整体に通っている。

「この記事」でもお伝えしたけれど、
僕は4歳の時の事故の影響で、
右足の骨が少し変形していて、
それによって身体の左右のバランスが結構違うようだ。

その影響なのか、2年前くらいから
左半身が痺れたり、痛みを感じるよう
になって、さすがに仕事にならない
時も出てきたので整体に通うようになった。

整体院の先生は結構ユニークな方で、
施術を受けにくるお客様だけではなく、
同業者の見学や弟子入りが多いのだそうな。

その先生が話してくれたことで

「ああ、やっぱり」

と思うことがあったので、
ここでシェアをさせてもらおうかと思う。

 

「体に痛みが生じる最も大きな原因、
ほとんどの人の痛みの原因は、
日常の生活に問題があるからです」

と、彼は言う。

「どんな姿勢で立ち、
どんな姿勢で座り、
どんな姿勢で歩いているか。

いつ、どこで、何を食べ、
何を飲み、何をしているか。

その積み重ねが
身体の歪みにつながります。

骨や筋肉や臓器は、
全てつながっており、どこかに
問題が生じれば、全てに影響が
出てくるものなんです」

ということだそうだ。

実際に僕も、4歳の時の事故が
大きな引き金だったとは言え、
その後の過ごし方によって
身体の左右のバランスが崩れ、
今のような症状が出てきている
という側面は否定できないだろう。

 

さて、僕の身体はともかく、
このことは商売にも
当てはまらないだろうか。

商売が上手くいっていない人の相談を
聞くといつも思うのだが、

「ある日までは完全に好調で、
 ある日を境に突然不調になった」

という事例を僕は聞いたことが無い。

(単なる僕の知識不足という可能性もあるけれど)

 

どんなことであっても、
何か目に見える現象が起こるのは、
その原因となる問題があるからだ。

塵も積もれば何とやら。

少しずつ、少しずつ、
本当に少しずつの積み重ねがある日、
目に見える形となって現れる。

あまりいい例ではないけれど、
ガンもそうだ。

1cmくらいの大きさになるまで
10〜20年かかると言われている。

ある日突然ガンが出来る訳ではない。
ある日突然商売が下向きになる訳ではない。

身体の問題も、商売の問題も、
根本は同じなのだ、僕はそう思っている。

 

現在僕は、整体の施術を受けつつ、
身体の歪みから日常生活の問題を
あぶり出し、その改善に努めている。

と言っても、食事の内容と、
食事の時間、そしてパソコンに
向かうことが多いため、その際の
姿勢に気をつけること。

主に言えばこんなことだ。

 

先生はこう言う

「長年の習慣から来ているもの
ですから、施術をしただけですぐに
治るものではありません。

でも施術をしつつ、現在の痛みを
生んでしまったその生活習慣を整えていく。

そうすれば多くの痛みは軽減し、
治っていくでしょう」

 

商売だって同じではないだろうか?

多くの人は魔法のようなものがあって、
すぐに問題が解決してバラ色の未来が
来ると思っている。

しかしそれは違う。

商売がダメになるのは
長年積み重なったもの、例えば
日々の思考や行動ズレが原因である
ことがほとんどだ。

そしてそのズレは商売だけに限ったものではない。

一件商売とは何の関係も無いように
見えること、例えば家で見ている
テレビや食べ物といったものが、
商売に及ぼす影響は小さいものではない。

それを解決するためには
日々の思考パターン、行動パターンを
修正する必要がある。

自分自身にとって、望ましい成果を
得られるものへの修正だ。

 

一発で全てが上手くいく魔法

そんなものは無いんだ。

でもそれは絶望ではない。
むしろ希望なのだと思う。

魔法など無いということはつまり、
魔法使いじゃなくても、誰にだって
自分自身を修正し、自分自身を改善させ
ることは、可能だということなのだから。

 

阿部 龍太

 

 

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