ラジオ体操で売り上げが上がった??? 〜問題解決いろはの「い」(その3)〜

その「問題」、解決できるかも(しかも結構簡単に)

整体と売り上げアップの共通点から
始まったこの

「世界一簡単な問題解決法いろはの『い』」

前回からは具体的な事例を挙げている
けど、今回はその続き。

なぜSさんのお店の売り上げは、
ラジオ体操で変わったのか。

では続きをどうぞ!


なぜ「売り上げを上げるためにラジオ体操」なのか?

前回の時点で分かっていたことは

(解決したい問題)
「売り上げが下がっている」

  ↓ なぜ?

(その問題を発生させた要因1)
「スタッフさんがあまり真剣に仕事をしていない」

  ↓ なぜ?

(1の問題を発生させた要因2)
「社長のSさんの出社が遅いこと
で、スタッフさんたちのモチベーションも下がっていた」

  ↓ なぜ?

(2の問題を発生させた要因3)
「Sさんは朝、体調が良くないことが多かった」

というものだった。

ここで出た「さらなる要因」、それは

偏った食生活と運動不足

というものだった。
(ちなみにSさんは一人暮らし)

 

Sさんに、過去1ヶ月の食生活でよく
食べていたものを挙げてもらった所、
一番多かったのが

コンビニ弁当+缶コーヒー

というある種のゴールデンコンビ(苦笑)

それで夜はお客様と飲んだりする訳で、
運動も何もしないのであれば、
そりゃあ体調が良くないのも当然だ。

という訳で、食事は親御さんにレシピを
作ってもらい、週に3回以上自炊を
するようにしてもらった。

そして、まだ30代に入ったばかり
なのに四十肩とか言っているSさん
に提案したのが「ラジオ体操」だ。

提案の理由はふたつある。

 

一つ目は、四十肩や体調を少しでも改善
させること。これは特に追記する必要もない。

二つ目は、ラジオ体操が
「早朝に行われる」こと。

つまり

「朝早く起きる」
  ↓
「ラジオ体操をする」
  ↓
「一番に出社し、お店の掃除をする」

という流れを作ることで、お店の環境を
変え、それによってスタッフさんたちの
モチベーションに変化を出す、というものだ。

 

朝起きるのが苦手なSさんのために、
僕が電話したり、親御さんに電話して
もらったりと細やかな人海戦術(笑)
を駆使しつつ、3週間続けてもらった。

 

ー3週間後ー

 

結果は予想通りだった。

まず、Sさんの四十肩は本人も驚くくらい
改善された。

また、一番に出社してお店を掃除する
Sさんを見て、スタッフさんたちも
自発的に別の場所を掃除をしたり、
仕事のスピードが上がったりと良い流れが出てきた。

その結果残業が減り、売り上げの数字は
あまり変わらない(つまり上がって
いない)のに、利益が上がった。

具体的な数字は言えないけれど、
小さなお店としては無視できない数字だ。

当然、社内の雰囲気も明らかに以前より
活気が出た(Sさんもスタッフさんたちも共通の感想だ)

 

つまり、ここで僕がやったのは

(解決したい問題)
「売り上げが下がっている」

  ↓ なぜ?

(その問題を発生させた要因1)
「スタッフさんがあまり真剣に仕事をしていない」

  ↓ なぜ?

(1の問題を発生させた要因2)
「社長のSさんの出社が遅いこと
で、スタッフさんたちのモチベーションも下がっていた」

  ↓ なぜ?

(2の問題を発生させた要因3)
「Sさんは朝、体調が良くないことが多かった」

  ↓ なぜ?

(3の問題を発生させた要因4)
「偏った食生活と運動不足」

  ↓ なぜ?

(改善案)
「食生活の改善とラジオ体操、そして一番に出社してお店の掃除」

というものだ。

見た感じ、マーケティングとか
ブランディングとかの欠片も無い(笑)

(実は「見せない」ブランディングの
要素は入っているんだけどね・・・)

でも、それでも利益ベースで数字を
上げることができた。

 

これが逆だったらどうだったろうか。

いきなり僕が

「ターゲットの洗い直しをしましょう」

とか

「webサイトのリニューアルをしましょう」

とか提案したらどうだったろうか。

 

もちろん、実際にやってみないと分から
ない部分はあると思うけれど、恐らく
上手くいかなかったと思う。

ボタンの一番上がかけ間違って
いたのだから。

一番上がかけ間違っていたのなら、
そこを直さなければ、他をいくら
直してもボタンはズレたままだ。

ボタンの例は理解してもらえると思う
けど、実際の現場、商売とか人生の
現場に出ると、それが分からなく
なってしまうことが少なくない。

 

別に難しいことじゃない。

目の前に現れていることは、
「問題」ではなく「出来事」
であり、その出来事が何故
起こったのかを考え、その上で
本当に取り組むべき対策を設定し、取り組む

ということだ。

こういう言い方はどうかと思うけれど、
それこそ

「誰にでも・簡単に・そして成果が出やすいテクニック」

なので、よかったら一度
やってみてはいかがだろうか。

 

あなたに、いい変化が起きますように。

 

阿部 龍太

 

【追伸】

その後、母親がラジオ体操で腱鞘炎を
改善させたという事例もある・・・(笑)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

ページ上部へ戻る