「その他大勢」から抜け出す「ブランディング」を可能にする第一歩 〜言葉のチカラ(その4)〜

「エゴは、世界を救う」

前回の続き。

駅のトイレで見かけた、男性二人と
女性二人のコミュニケーション。

ここから考える

「その他大勢」から抜け出せない残念な人の特徴

について、考えてみた。

 

→第一回の記事はこちら

→第二回の記事はこちら

 

今回は、前回の最後にお伝えした

「その他大勢」から抜け出すためのブランディングに必要な「視点」

について、考えてみたい。

 

「視点」を変える。それがブランディングにおける全ての源。

「その他大勢」から抜け出すための
ブランディングに必要な「視点」

それは

「お客様にどのような世界を提供したいのか?」

というものだ。

 

どのような世界が理想なのか?

そしてその理想を実現するために、
商品やサービスをどのように繋げていくのか。

 

僕はこれを

「コンセプトデザイン」

と呼び、ブランド構築の核に当たるもの
だと考えている。

 

ここで重要なのは「順番」だ。

まず「理想」があって、その「理想」を
実現するために「商品」や「サービス」がある、という順番。

 

でも多くの人は商品やサービスを先に考える。

「カフェをやりたい」

「コーチになりたい」

「コンサルタントになりたい」

別にこういう希望が悪いとは言わない。

 

けれど、敢えて言おう。

 

だから「その他大勢」に埋もれてしまうんだ。

 

だって、ほとんどの人がそうなのだから。

当たり前でしょ?

 

「カフェをやりたい」

「コーチになりたい」

「コンサルタントになりたい」

その想いが悪いとは言わない。

 

でもその「主語」は誰?

「あなた」だよね?

「お客様」ではないよね?

 

これは「夢」とか、僕が呼んでいる「志」とは全く違う。

「●●をやりたい」というのは、ただの「エゴ」だ。

 

「夢」や「志」とは、「あなたの強み」や「やりたいこと」で「人の役に立つ」というものだ。

つまり「自分のエゴ」と「他者の喜び」を繋げるという事だ。

 

自分のエゴを押し付けるだけで、
商売になる訳がないんだ。

ほとんどの人はそこを勘違いしている。

だから、商品やサービスの質は決して
低くないのに、「その他大勢」に埋もれてしまうんだ。

 

「好きな事、やりたい事」をやるのではない。

「好きな事、やりたい事」で「人の役に立つ事」をやるんだ。

だからブランドになれるし、商売も
上手くいく。

 

念のため言うけど「エゴが悪い」と
いう訳ではない。

「エゴ」、つまり「欲望」があるから
こそ、新たな世界が開ける。

だから「エゴ」や「欲望」は必須と
言ってもいいものだ。

 

問題なのは、それを望んでいない他者に
押し付けること。

望んでいる人ならまだいい。
それは押しつけではないからだ。

でも、そうではない、望んでいない人に
あなたのエゴを押し付けるのは問題だ。

 

例えば、薬を飲まないと死ぬ病気の人が
いたとしよう。

こちらとしては薬を飲んでほしい。

でも本人は否定している。

 

飲まないと死んでしまうのは分かっている。

でも飲まない。

本人がそう決めているのであれば、
こちらが飲ませてはいけないというのが
僕のスタンスだ。

 

これはアドラーの言う「課題の分離」
同じ考え方だ。

他人の課題は他人のものであり、
こちらが何かをすべきではない。

こちらにできることは、その課題を
認識させてあげ、その課題をクリアする
とどうなるか、クリアしないと
どうなるのかについて理解してもらう事だけなんだ。

 

エゴが悪い訳じゃない。

エゴは他者の喜びと結びついた時に
「志」となり、大きな力を産み出す。

それが「ブランディング」の根本的な要素

「コンセプト」

というものだ。

これは非常に重要な考え方なので、
是非憶えてもらいたいし、是非活用してほしい。

 

ちょっと話が飛んでしまったけれど、
あなたの仕事は、その商品やサービス
をお客様に提供する事ではない。

その商品やサービスで、お客様に
何かしらの安心や喜びを提供する事だ。

 

是非、この視点を持ってほしい。

商売が根本からガラッと変わるから。

 

阿部 龍太

 

【追伸1】

実はこの話には裏話があってね・・・

次回はそれについて書いてみようかな。

 

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