「待つこと」の力 〜「日本のマザーテレサ」が教えてくれた事(その3)〜

美味しい煮物=美味しい人生

「日本のマザーテレサ」こと、
佐藤初女さんから伺ったお話のシェア第三回。

過去記事はこちら。

→第一話 「日本のマザーテレサ」が教えてくれた事

→第二話 「手をかけ、そして引き出す」という事

 

過去2回は

「食」というものが、人にどれだけの
影響を与えるのか。

そしてその「食」を良くするのも悪く
するのも、素材の持つ力をいかに
引き出すかにかかっている。

という話をしてきた。

 

今日はもう少し具体的な話

「美味しい煮物と商売繁盛の共通点」

について、初女さんのお話を元に考えてみたい。

 

美味しさを作る「魔法」

初女さんは言う。

「煮物は煮えてから少し
待つ事で美味しくなるんです」

と。

「待つ」事で、料理の味がより
美味しくなる。

それは料理に限らない事だ。

初女さんも

「煮物も子育ても同じ
ようなものです」

と言っているように、個人的には全てに
当てはまる事ではないかと思う。

 

お客様に自分の商品を気に入ってもらう事も

クライアントさんやスタッフさんに
成長してもらう事も

そして、自分自身が変化する事も。

 

美味しい煮物と同じで「待つ」ことが
重要な要素になる。

 

しかし、少なくない人が、
この「待つ」という事ができないようだ。

3分で食べられるインスタントラーメン
のように、すぐに「答え」や「成果」を
欲してしまう。

 

気持ちは分からなくもない。
人間、楽をしたがる生き物だから。

楽をして成果が出るなら、
それに越した事はない。

「努力しなければ成果なんか出ない」

なんて事を言うつもりも無い。

 

でも、高い成果を、長い間、
出し続けたいのならば。

一発花火のように、すぐに消える
のではなく、ずっと輝き続けたいならば。

クライアントさんや、その他の
リサーチの結果、僕が知る限りでは

「インスタントな答えだけ」

を求めて成果を出した人は存在しない。

 

一応言っておくけれど

「誰でも簡単に稼げる」

みたいな事を言うような人、つまり

「インスタントな答えを提供する」
ことを商売にしている人

は、少なくともその人本人だけは、
そして商売の数字上だけは「成果」を
出しているように「見える」

でも僕はそういう

「自分だけ、数字だけ」

という事が「成果を出す」事だとは
到底思えない。

まあ、僕の個人的な意見だけどね。

 

それは本当に、あなたを豊かにしてくれるか?

考えてみて欲しい。

毎日三食インスタントラーメンしか
食べていない人が、心身共に健康で
いられる訳がないよね。

また既製の服や靴よりも、自分の身体に
合った服や靴の方が時間もお金もかかる
けれど、着心地の良さや、それによって
得られるパフォーマンスは全く比較にならない。

これらと同様に、インスタントな答え、
インスタントな成果ばかりを求める人の
商売や人生が豊かになる訳が無い。

 

インスタントな答えや成果ばかりを求める事

それこそが、本当は得られていたはずの
変化や成長、素晴らしい可能性を開く事
を遠ざけてしまう。

その事にできるだけ早く、気づいて欲しい。

 

他人の商売、他人の人生を悪く言う資格
は僕には無いし、そんな暇もその気も無い。

ただ、自分で自分の首を絞めるかの
ような残念な事をしてしまうのも、

そんな残念な事を他人にさせるような
商売をするのも、

僕はまっぴらご免だ。

 

僕は、人の可能性を開く事に、
「善なる方向」に変化してもらう事に
集中していこう。

「待つ事の素晴らしさ」を知っている人
と一緒に歩んでいこう。

 

初女さんのお話で、
初心を思い出す事ができた。

本当に感謝しか無い。

 

阿部 龍太

 

【追伸1】

インスタント食品と言えば、学生時代に
某チェーンの牛丼だけを一日三食、
食べていた事がある。

そして11食目、つまり4日目で
体調がおかしくなった。

甘酸っぱい思い出だ(苦笑)

 

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