- 2015-8-16
- こぼれ話, ビジネスで大切なことは結構●●●から学んだ
- まちづくり, 信州小布施 北斎館, 小布施町, 小布施第二町民ツアー, 葛飾北斎
2日間の「小布施第二町民ツアー」の
レポートはいかがでしたか?
素敵な企業、素敵な食べ物、
SSK(「爽やかで爽やかで困っちゃう」の略)な大宮さん。
まるで僕と一緒に小布施を散策して
いるかのような内容だったと思います
(自画自賛)
さて今回は、このツアーを体験して
学ばせていただいた
「小布施町発展の真相」
について、僕が感じたことを
少し真面目にまとめてみようと思います。
小布施町発展の3要素(あくまでも阿部調べによる)
小布施という町が発展した理由は数多くあると思いますが、このツアーで強く感じた
「小布施町発展における3要素」
をここでシェアさせていただきます。
それは
- 己の強みを活かす
- ハード(モノ)とソフト(ココロ)の両立
- 長期スパンでの活動
というものです。
ひとつずつ簡単に解説していきましょう。
「己の強みを活かす」
小布施が観光名所として全国的に名高い
理由のひとつに「葛飾北斎」があります。
小布施は北斎が晩年に長期滞在した場所
としても有名で、そのため彼が描いた
絵が多く残されています。
ツアーの2日目にお話を聞かせて
くださった栗庵風味堂の大窪社長も、
ご実家に北斎の絵があるそうです。
(冷静に考えると、世界的な芸術家の
作品が普通に個人の家に飾られている
って、凄いことですよね・・・)
で、そういう町だから、
昔は海外も含め、色々な人から
絵を売ってほしいというオファーが
届いていたらしいのです。
そんな状況の中、町が中心となって
住民が所有している北斎の絵を
買い取ったり、貸与契約を結んだり
して、集めた絵をまとめたのが
「信州小布施 北斎館」
の始まりなのだそうな。
「強みを活かす」と言っても、
町全体という視野で見たら
色々な考えを持つ色々な人がいる訳
だから、なかなか簡単なことではないのは当然のこと。
海外の画商に売った方が良いお金になる
場合だってあったでしょうし。
そこに町全体で真っ向から取り組み、
たくさんの方のたくさんの努力の末、
「信州小布施 北斎館」という
観光名所が誕生した訳です。
大宮さんがこう言っていました。
「北斎館は単なる“観光名所”のみならず、
“小布施町の人々の気持ちを一つにする町のシンボル”
にもなっているんです」
町おこしをお考えの方には、この言葉は
ひとつの大きなヒントになるでしょう。
もちろん、小布施は北斎館だけではありません。
栗や果物をはじめとした食べ物、
日本酒やワイン、有名な図書館
「まちとしょテラソ」といった、
素晴らしい強みが小布施にはあります。
また、こういった「歴史的な強み」のみ
ならず、スラックラインのような
「新たな強み」を産み出している。
自分たちの強みを「きちんと」認識し、
そして「きちんと」活かし切る。
こういった点が僕の考える
小布施発展の3要素のうちのひとつです。
次回は3要素の2つめ、
ハード(モノ)とソフト(ココロ)の両立
について考察してみましょう。
お楽しみに。
阿部 龍太