小布施見聞録 〜まとめ 素晴らしき哉、小布施!(その3)〜

小布施第二町民ツアーまとめ(その3)

先日からの続き、
「小布施第二町民ツアー」から学んだ

「小布施町発展における3要素」

今日はその3つ目について、考察して
いこうと思います。

>>「小布施第二町民ツアー」1日目のレポートはこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」2日目のレポートはこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」まとめ(その1)はこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」まとめ(その2)はこちらから

 

長期的な視野による活動

 小布施町が今、全国屈指の観光地と
なったのは、町全体で一所懸命
取り組んできたからだということは
もうお分かりいただけたと思います。

 

ところでこの取り組み、一体いつから
始められたかご存知でしょうか?

大宮さんによると、まちづくりに取り組
み始めたのは

「昭和45年」から

なのだそうです。

 

北斎や栗や果物、日本酒やワインと
いった、あれほどのリソースを持つ
小布施町ですら、40年以上も
前から取り組んできています。

40年以上の試行錯誤の積み重ね。
それが今の小布施なんですね。

以前の記事でも書きましたが、
ローマもあのお方も、そして
小布施も一日にして成らず

ということなんです。

 

メディアなんかを上手く活用すれば、
一瞬にして大きな成果を得ることは
不可能ではありません。

特に今の時代はそういうチャンスが
多いですから。

しかし、以前の記事でも書いたように、
その前にやっておくべきことがきちんと
できていないと、その後一気に効果が
落ち込むことになることは明白なんです。

 

早く、大きな成果を出したいという人が
多いのは事実だし、そういう気持ちを
否定するつもりはありません

しかし、

その成果が「永続するかどうか」

という点についても一度考えてみて
もらいたいんです。

無理矢理ダイエットをした結果、
リバウンドして、以前以上に体重を
増やしてしまう人のように、

やるべきことをしないで無闇矢鱈に
成果ばかりを求め、一度や二度の
打ち上げ花火のような成果を
上げただけで消えていく・・・

言わば「一発屋芸人」のような人や
企業が後を絶ちません。

 

商売と人体、このふたつは結構
似ていたりします。

無茶をすれば必ずどこかに歪みが
出てきます。

そしてその歪みが進む事で、
生命そのものに悪影響が出てしまう
こともある。

歪んだ商売を続ける事で、
少なくない数の企業が傾いている現状を
見る限り、この考え方を変える必要が
あるというのは、僕が言うまでもないことでしょう。

一発屋じゃなくて、長い間美味しい思い
が出来たら、その方がいいんじゃない
かなと思うのですが、それって僕だけなんでしょうかね?

 

「一時」という「ひとつの点」だけでは
なく、「過去・現在・未来」を繋ぐ
という「流れを見る」こと、

すなわち「時間軸」という視点

これはブランド構築において
必須のポイントです。

スティーブ・ジョブズも、有名な
スタンフォード大学のスピーチで

「点と点を結ぶ」

という話をしていますが、それと似ています。

 

点と点を結んだ線、つまり
止まった時間ではなく「時間の流れ」で考える。

こういった視点、多くの企業にも是非
持ってもらいたいものですね。

そうすればもっともっと多くの人の役に
立てますし、その結果もっともっと
儲かりますから。

 

これが僕の考える、
現在の小布施発展の要素の最後の一つです。

 

次回はこれらの3要素の根底に流れている 

全ての根っこにあるもの

について考察してみましょう。

お楽しみに。

 

阿部 龍太

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