素晴らしき哉、小布施! 〜小布施見聞録 まとめのまとめ〜

小布施の「まちじゅう図書館」

先日までで、「小布施第二町民ツアー」から学んだ

「小布施町発展における3要素」

についてお伝えしてきました。

 

で、今日は「まとめのまとめ」として

「この3要素全てに共通して流れている、全ての根っこになるもの」

というものについて、考察して
いこうと思います。

>>「小布施第二町民ツアー」1日目のレポートはこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」2日目のレポートはこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」まとめ(その1)はこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」まとめ(その2)はこちらから

>>「小布施第二町民ツアー」まとめ(その3)はこちらから

 

全ての根っこにあるもの

という訳で前回まで、僕が感じた
小布施が今のような素晴らしい町に
なった要素を、いくつか挙げてみました。

そして、勘のいい人は分かっているかも
しれませんが、これらの要素は、一つの
大前提で繋がっているんです。

最後に、その大前提について
考えてみたいと思います。

 

非常にシンプルなその要素は、

大宮さんが爽やかすぎるから・・・
ではなく(多分それも一つの要素である可能性もあるけど)

 「より大きな利益」を重視する人が多かった

 ということです。

 

「より大きな利益」とは何でしょうか?

一言で言えば

「個の利益よりも全体の利益」

ということです。

 

大宮さんの話によると、小布施の
町づくりにおいて、道路や色々な設備の
建設や整備において、個人の私有地を
使わせてもらっている場所がいくつもあるそうです。

そして、その多くが

「小布施の発展と、小布施に訪れる
人の喜びのためなら」

と無償で使用許可をいただけているそうです。

私有地について具体的に説明をしてくださる大宮さん

私有地について具体的に説明をしてくださる大宮さん

 

個人の利益よりも、町全体の、そして
町に訪れる人の利益を重視する。

この発想はブランド構築の基礎中の基礎
でもあるのですが、これが本当に難しいんです。

「まちづくり」が上手くいくかどうかの
大きな部分は、ここにあると言っても
過言ではないと思います。

 

人が数多くいれば、
色々な価値観があります。

それによって色々な主張も
出てくるでしょう。

そしてそれらをまとめるのは簡単では
ないのがこの世の常だったりするものです。

ですから、小布施のような歴史のある町
なら尚更難しかったのではないか。

そんな疑問が個人的にありました。

 

しかし大宮さんによると、
小布施はもともと高井鴻山という商人が
今で言うサロンのようなものを
運営しており、多くの人を招き、交流
することを重視する文化があったそうです。

 

占有ではなく共有「シェア」という
精神を昔から大切にしていたのでしょう。

 

そういった

「黄金の精神(荒木先生ありがとう!)

を町の方々が受け継いでおられる。

それが小布施町の発展の根底に
流れているものなのだと個人的には考えています。

 

町歩きの際に大宮さんが話してくださった

「観光ではなく交流。それを意識した町づくりをしています」

という言葉こそ、この精神を体現して
いるものなのなのでしょう。

 

2日間、楽しいだけではなく、非常に
多くのことを学ばせていただいた経験でした。

大宮さん、松浦さん、小布施町役場の
皆さん、小布施町の皆さん、本当に
ありがとうございました。

またお邪魔しますー

JOC理事の大宮さんと松浦さん。愉しい時間をありがとう!

JOC理事の大宮さんと松浦さん。愉しい時間をありがとう!

 

阿部 龍太

 

【追伸】

「小布施第二町民ツアー」は、
小布施に興味がある方なら誰でも
参加することが可能です。

公式サイト(http://obuse.2nd.town
の情報をチェックの上、ご興味が
あれば是非足を運んでみてください。

 

 

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