「安定した生活」とは何かを、就活中の学生さんから学ぶの巻(その1)

「安定って何だろう?」

先日のことだ。

カフェで仕事をしていたら、隣の席に
座っていた就職活動中と思われる
学生(男性)二人が、こんな話をしていた。

仮にAさんとBさんとしておこう。

(Aさん)
「やっぱりさ、安定した会社に入りたいよな」

(Bさん)
「確かにな。今の世の中、何があるか分からないしな」

(Aさん)
「あー、地元に帰って教師にでもなろうかなー」

あなたはどう思うだろうか?

 

僕はまず、彼らの言っている
「安定」という言葉に引っかかった。

 

そもそも「安定」とはどういう意味なのだろう?

彼らを横目に、辞書を引いてみると、
こんな風に書いてあった。

1 物事が落ち着いていて、激しい変動のないこと。「心の〜を保つ」「物価が〜する」

2 物質が容易に分解・反応・崩壊しないこと。「この元素は〜している」

つまり

変化が起こらないこと

というような意味でいいのかな。

 

という事は、彼らが求めていることは恐らく

世間の状況にかかわらず、業績が
伸び続ける会社に就職したい

とか

世間がどんな状況になっても、自分の
立場、自分の収入が保証される仕事をしたい

ということなのだと思われる。

あくまでも僕の独断と偏見による仮説だけれど。

 

であれば、

世間の状況にかかわらず、業績が
伸び続ける会社

世間がどんな状況になっても、自分の
立場、自分の収入が保証される仕事

って、どんなことをすれば実現
できるのだろうか?

興味が出てきたので、少し考えてみた。

 

押さえておくべき大前提

まず大前提として、

世の中の流れ

これは「常に変わっていく」ものだと
いう点は押さえておくべきだろう。

世界情勢やトレンド、気候の変化や
情報、時間の流れ、そして人の感情の変化・・・

一瞬として同じ所にとどまっていない。

そういう世界の中に、AさんもBさんも、
そしてあなたも僕も存在している。

 

そういった

「常に止まること無く、目まぐるしく
動き続けている世界」

の中で

「安定した、つまり変わらない状況を得る」

というのは、どうすればいいのだろうか?

 

細かいことはたくさんあると思う
けれど、個人的に重要だと思うポイント
を挙げるならば

 

1.刻一刻と変わりゆくこの世界に対応して、己自身も変わり続けること

2.1と同時にその変化の中に「変わらぬ一貫性」を持つこと

 

このふたつを両立させることなのだと
個人的には思っている。

 

1.己自身が変わること、とは?

当たり前の話だけど、冬服は夏に
なったら暑くて着られないよね。

夏には夏に適した服が、
冬には冬に適した服が、
それぞれあるよね。

また、トレンドやみたいなものに
よって、商品や売り方を変更する
必要のある業界もあると思う。

そもそもお客様の好みだって、
ずっと変わらない訳じゃないしね。

それに絵画や音楽のような芸術にも
トレンドの変化というものはある。

 

 

「諸行無常」という言葉があるように、

「諸々すべてのものは常ならず、変化し続けていく」

んだ。

 

ある時に良いと思われたものが、
別の時には悪いものになってしまいかねない。

こういう「時代の流れ」を知らないと、
どういうことになるだろうか?

個人的には結構大変なことになって
しまうのではないかと思う。

 

例えばあなたが道を歩いていたとしよう。

道を歩いていたら、大通りにぶつかった。

赤信号で、車がたくさん走っている。

という状況で横断歩道を渡ったら、
かなりの確率で車に轢かれてしまうよね。

昔の僕のように(汗)

 

なぜ赤信号で車道を渡ったら、高確率で
車に轢かれてしまうのだろう?

それは

「歩行者側の赤信号=車側の青信号」

ということであり、そして

「車の通行はOKであり、歩行者の通行はNG」

という「ルール」則ち「ある種の流れ」
があり、その流れを無視してしまったからだ。

そうならないように、ほとんどの人は、
歩行者側の信号が青になり、車の通行が
止まってから、横断歩道を渡るだろう。

つまり流れを見た上で
己の行動を決めているということだ。

 

でも何故か「世の中の流れ」になると、
違うことをしてしまう人が少なくない。

流れを把握せずに、自分「だけ」の
判断で動いてしまう。

その結果、赤信号で車道に出て大怪我を
してしまい、下手をしたら再起不能に
なってしまうような状況に陥ってしまう。

 

安定していると思われていたあの大企業
やその大企業が非常に厳しい状況に
なってしまっているのも、この

「世の中の大きな流れ」

を見ようとせず、己のことだけを
考えていた結果なのだと言えないだろうか。

 

信号に気付く

その信号を見た上で自分の行動を決める。

これも立派な「変化」なんだ。

 

そういう意味で

「変わり続けること」

が重要なのだ、ということです。

 

その2については、次回にしよう。

 

→to be continued…次回をお楽しみに。

 

阿部 龍太

 

【追伸1】

ちなみに

「時代は変化していくのだから、
 自分も変化するべき」

という僕の意見は

「時代に合わせて変化するべき」

ということとは違う。

それについても、次回に
お伝えできればと思っている。

 

【追伸2】

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