楽しい所、水を差すようで申し訳ないのですが、知っておくべきだと思うのです。

師匠、ごめんなさい

今日、僕は師匠の教えを破りました。

でも、重要な事だと思う内容のため、己を反省しつつ書きます。

 

さて最近流行の
  
My Most Used Words on Facebook

(Facebookで一番よく使う言葉)
  
というアプリ。
  
楽しんで使っている人が多いので、
こういうこと言うと

「ああ、またオッサンの説教か」

って思われるかもしれないのですが、
このアプリは
  
・あなたの名前

・あなたの誕生日

・あなたの出身地

・あなたの学歴

・あなたが何に「いいね!」したか

・あなたの写真

・使用しているブラウザ・言語・IPアドレス

・あなたの友達リスト
  
の情報を吸い取る形になっています。
  
  
  
さらに、これだけではありません。

「フェイスブックでアプリを楽しんでる? もしかしたらあなたの個人情報ガッツリ取られてるかもしれませんよ」

の記事によると、以下のような事が判明しているそうです。

しかもこれ、ただ一回情報を取られて終わり、じゃないんですよね。

このクラウドアプリを作ったのはVonvon.meという会社なんですが、ものすごく都合のいいプライバシポリシーを持っているらしく…。

たとえアカウントを消したとしても、アプリはそのまま取得したユーザーデータを世界各地のサーバーに保存し、利用し続けられます。

しかもこの会社のプライバシーポリシーには、Vonvon.meがユーザーデータを第三者に提供しても責任を逃れられるようちゃんと記載アリ…。

不幸にもこのアプリを使ってしまった人は、個人情報の保護はもはや難しいでしょう。

(以上、記事より抜粋)

というものなのだとか。

 

この企業のCEO は、このインタビュー記事

2000万ユーザーに達したワードクラウドを開発する「謎の」韓国スタートアップ「Vonvon」とは何者か?

にて、

「悪用なんかしない。データをどこかに売ったりしない」

ということを言っていますが、ではなぜ
こういったデータを収集する必要が
あるのでしょうか。

 

「データを悪用されるからアプリなんか絶対に使うな!」

と言うつもりはありません。

でもこの世界、色々な人が、色々な
意図を持って、色々な事をしているんですよ。

 

最近起こった色々な国際問題や政治問題
を見ても思うのですが、この世界の事を
知らない、そして考えようとしないと、
単に感情に引きずられるままに生きて
しまいやすくなります。

メディアの言う事だけを真実だと思い、
何の疑問も持たずにいるような、
そんな生き方です。

それが残念な方向に傾くと、何も考えず
に誰か(自分も含む)を責めるみたいな
ことを平気でやるようになるんです。

 

「感情の赴くままに生きる事=悪い事」

だと決めつけたりはしないけど、
逆を言えば

「感情の赴くままに生きる事=善い事」

と決めつける事も出来ないということ
を、大人の人には知っていただければ
なあと思ったり思わなかったり。

 

でもね、お客様とfbで繋がっている人
は、正直使うべきじゃないと思うよ。

だって、上でも書いているように

「あなたの友達データ」

も吸い取られるんだから。

 

 もし万が一何かあって、その人達に
迷惑がかかったらどう責任が取れるのだろうか。

どうしてもそこに疑問を感じてしまう

 

先日、

「その他大勢」から抜け出す「ブランディング」を可能にする第一歩

の記事で

自分の事しか考えていないから、
ブランドにもなれないし、商売も
上手くいかない

という話を書いたけれど、これは
ブランディングに限った話ではないんだ。

 

歴史を見れば分かるように

「楽しかったんだからいいじゃん」

とか

「知らなかったから仕方ないよ」

っていうのは、差別や争いを
引き起こす、一つの「悪」の形なんだからね。

「よく分からない」って人は、
ハンナ・アーレントとかを読んでみてください。

 

「他者のことを考えられない人」

に、ブランドになる資格なんか無い、
と僕は思うのです。

 

嗚呼、やっぱり俺、説教臭いオッサンなんだな・・・

尊敬する高田純次師匠も

「説教はするな」

って言ってたのに。

楽しく使っている人、ごめんね。

 

阿部 龍太

 

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