浴衣とヒールと王様と自分らしさ

花火と浴衣と王様と。

先日の仕事帰りの事。

町中に浴衣の女性がたくさん歩いている。

google先生に聞いてみると、
今日は花火大会があるとの事。

なるほどね。

浴衣は見ているだけでも涼しげでいいなあ

・・・と思いながら歩いていたら、
とても興味深い光景を見たので、
ここでシェアさせてもらおうと思う。

 

彼女が浴衣に着替えたら・・・

とある数人の浴衣の女性たちが
僕の5mほど前を歩いていた。

その中の一人からどうも目が離せない。

別に見た目が好みだとかそういう訳ではない。

(というより後ろ姿だからそんなの分かる訳が無い)

でも何だか目が離せない。

上手く言えないけど、
どうも変な感じがする。

よくよく見てみると、ある事に気がついた。

 

彼女は、浴衣にヒールサンダルを履いていた。

こんなやつだ。

ヒールサンダル(画像はこちらからお借りしました)

 

多分、高さは15cmくらいあっただろう。

浴衣にヒールサンダルという組み合わせ。

僕の記憶が確かならば、
多分生まれて始めて見たんじゃないだろうか。

着物に詳しくないからよく分からない
けれど、少なくともその後50人くらい
チェックした結果、他にそういう
合わせ方をしている人はいなかったから、
多分主流ではないのだろう。

でも、冷静に考えれば、江戸時代の花魁
は高下駄を履いていたそうだし、
それほどおかしな事はないのかもしれない。高下駄こちらの動画からキャプチャしました。一度観に行ってみたいな)

 

もしかしたら着物に詳しい人なんかは
彼女のファッションに対して、
眉をひそめるのかもしれない。

もちろん伝統的なものを大切にする
気持ちは素敵なものだと思う。

だからそういう人の気持ちを否定する
つもりは無い。

 

ただ、それが全てだという訳でも
ないと思う。

今までに無かったけれど、
自分がいいと思うものを、
自分がいいと思う生き方を選択する。

もちろん批判される事もあるかも
しれないけれど、自分で決めた
自分の生き方を表現するというのは、
受け容れられるかどうかは別として、
それはそれで素敵な事なんじゃないかなと思うんだ。

 

彼がスーツに着替えたら・・・

ファッション関係の人なら絶対知ってる話だけど、

スエードの靴をスーツに合わせて履くというスタイル

は、今ではお洒落のひとつとして普通に
受け容れられていると思う。

でもあのスタイルが始めて世に出た時は
もう衝撃的で、まさに非難嗷嗷だったそうだ。

当時はスエード靴は女性が履くもので、
男性がスーツに合わせて履くものではなかったんだって。

そんな靴をスーツに合わせて履いた男性。

それが

イギリス国王エドワード8世
(退位後はウインザー公爵として名高い)

だ。

エドワード8世(ウィンザー公爵)(画像はWikipediaからお借りしています)

 

その辺のオッサンじゃないよ。

仮にも国王だった人。

そんな人が、そういうスタイルをしたんだ。

ウインザー公とスエード靴(画像はこちらのページよりお借りしています)

しかも「あの」英国で、だ。

どれだけ非難囂々だったか、
少しは想像できるような気がする(汗)

 

でも彼はそんな外野の声に負けず、
スエードを履き続けたのだそうな。

その結果、今ではスーツにスエード靴を
合わせるスタイルはお洒落のひとつに
なっている。

スエード靴が好きな人は、
ウインザー公に足を向けて寝られないね。

 

ウインザー公は外野の声ではなく、
自分が信じた道を信じていたのだと思う。

ブランドも同じだ。

時に外野の厳しい声に耳を塞ぎたくなる
時もあるかもしれない。

それでも自分を信じられるかどうか。

それがブランドになれる人と、
ブランドになれない人との
分かれ目になるのだと思う。

 

さあ、あなたはどちらを選ぶ?

 

阿部 龍太

 

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