先日お伝えしたように、
僕はどうやら
「挫折など経験がない強い人」に
思われることが多いみたいだ。
でも実はまったくの逆で、
僕の今までの人生は世間一般で
言えば、負けばかりの人生だ。
でも弱くたって、
いや弱いからこそ自信を持って
生きていける。
それを伝えるためにも、
僕の恥ずかしい過去を曝け出そうと思う。
名付けて「ザ・挫折ストーリー」
今日は第一話。愉しんでいただければ。
【第一話:九死に一生・危機一髪・ファイト一発!】
覚えている限りでは小さな頃、
僕は普通ーーーーーーのこどもだった。
別に腕白で手が付けられなかった訳でも無く
逆にもの静かで家の中にこもっていた訳でも無く
普通におともだちと遊び、
普通に親と接し、普通に平和に
生きていたと思う。
そんな「普通の日々」がある日突然、
崩れることになる。
4歳の時のことだ。
今でも忘れない。幼稚園からの帰り道。
家まであと数十メートル。
この道を渡ればもうすぐ。
そういう所まできて、
なぜか腕白になったのだろうか。
いつもは「いったん止まって右・左」
をしてから渡る道を、勢い良く駆け抜けてしまったんだ。
そのすぐ数メートル横から、
車が近づいてきていることにも気づかずに。
覚えているのは、
自分のすぐ横に車がいたこと。
そしてその次に覚えているのは
地面に横たわってた自分。
そして地面に流れていた血。
なんだか、写真を見ているような感じだった。
よく言われる走馬灯とか
そういうのは無かった気がするな。
ってまだ4歳だったから、
回想するほどのものもなかっただろうしね。
近所の人が救急車を呼んでくれて
病院にかつぎこまれる。
そしてすぐ手術(食事中の方ごめんなさいね)
で、これも今でも
覚えていることなんだけれど、
手術中にあまりの激痛を感じて
思わず泣き叫んでしまったんだ。
実は、麻酔が途中で切れてしまったんだ。
後で聞いた話によると、
こどもだったため全身麻酔はせず、
局部麻酔にしていたそうなんだけど、
その麻酔薬の量とかに問題があったらしい。
でも麻酔って
(いや医療全般そうだと思うけど)
かなり難しいんだってね。
で、また救急車で別の病院へ。
お医者さんと救急隊員の方には
本当にご迷惑をかけてしまって
申し訳なかったな。
運ばれた先の病院で
父親がお医者さんに聞かれたそうだ。
「局部麻酔が失敗している以上、
今回は全身麻酔をした方がいいと思う。
でも、こどもに全身麻酔と言うのは
リスクもある。どうするか」
父親は全身麻酔を選択した。
今でも覚えているのは、
手術前に父親が
「頑張ったらおもちゃを買ってやる」
と言ってくれたこと。
そしてドラマでよくあるような
手術室の丸いライト
(無影灯って言うらしいよ)
そして口に当てられたマスク。
マスクが当てられて、
いつもと違う臭いのする空気の中、
何回か呼吸をしたら意識が薄れ・・・
・・・
・・・次に気がついたときには病院のベッドの上。
手術は無事、成功した。
全身麻酔を選択してくれた両親、
手術を成功させてくれた
お医者さんや看護師さんたち、
救急車を呼んでくれた近所の人
救急車で運んでくれた救急隊員の方々
・・・
関わってくれた全ての人には本当に感謝しか無い。
その後はリハビリも頑張り、
ギプスをつけてはいるものの、
車いすから卒業することができた。
ちなみに、怪我をした箇所は右足。
どういう当たり方をしたのかは
覚えていないんだけど、右足以外は
奇跡的に無事だったそうだ。
そしてギプスをしながら、
幼稚園に復帰することになる・・・
・・・第二話に続く。
to be continued…
【追伸】
車を運転していて、
僕を轢いてしまった人も後日、
おもちゃを持ってお見舞いにきてくれた。
今思えば本当に災難だっただろうな。
別に飲酒運転をしていた訳でもないし、
運転していたら突然こどもが飛び出してきたんだから。
もしかしたらこの事で、
その人のその先の人生が
変わってしまったかもしれない。
そう思うと心が痛む。
願わくば、幸せであってほしい。
小さなお子さんをお持ちの親御さん、
大変かと思いますが、どうか彼らから
目を離さないでやってくださいね。
僕が言う筋合いなんて無いですけど、
ホントあのひとたち何をしでかすか分かりませんから(笑)
不測の事態がもし起こってしまったら、
被害者の側も加害者の側も、
どちらも辛いことになってしまいます。
それって、みんな悲しいですよね。
がんじがらめに管理するとかではなく、
手の届く範囲で優しく見守っていてあげてください。
子育てって本当に大変だと思いますが、
どうかよろしくお願いいたします。