そもそもブランドって何なの?(その7) 〜エコブラ塾007〜

「自分勝手」の「表」と「裏」

前回は

「好き勝手に生きる」という言葉の「もうひとつの意味」

についてお伝えしました。

 

「好き勝手に生きる事」

これこそがブランド化における最も重要な第一歩である訳ですが、しかしそれがなかなかできない。

なぜできないのか?

できるようにするためにはどうすればいいのか?

それは

「好き勝手に生きるという事のもうひとつの意味」

を知らないからだ、という話をしました。

 

今日はその補足をお伝えしようと思います。

「好き勝手に生きる」という事の本当の意味をさらに理解してもらえたらと思います。

 

という訳で今日もこのお二人に
登場してもらいましょう。

 

ニャオ・ブランドー

ニャオ・ブランドー(♂)

猫界の頂点に成り上がるべく、ブランディングが必須だと考えている猫。

好きな食べ物はしらす。今まで食べたしらすの数は覚えていない。

なお某漫画のキャラクターとは何の関わりもない(荒木先生ごめんなさい)


エコブラ塾長・阿部

阿部龍太(♂)

エコブラ塾長。

ブランディングプランナーとして、経営者や商品等のブランディングをサポートしているヒト科オッサン目。

好きな食べ物はお鮨。無類の赤身好きで光り物好き。

愛読書は『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦先生)を始めとする「人生哲学」書多数。

 

「好き勝手に生きる」事の「裏」と「表」

 

ニャオ・ブランドー

「好き勝手に生きる」って一言で言っても、色んな意味で捉えられるんだニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

おっしゃる通りで。

あくまでも僕の捉え方ではありますが、「好き勝手に生きる」という事をまとめると

エコブラ塾長・阿部

自分だけが得る事を目的とした「勝手」な生き方

自分と他人とで共有する事を目的とした「勝手」な生き方

エコブラ塾長・阿部

という「ふたつの意味」に分けられます。

エコブラ塾長・阿部

これは、言い換えれば

エコブラ塾長・阿部

他者から奪う生き方

他者に与え、共有する生き方

エコブラ塾長・阿部

と表現してもいいでしょう。

 

ニャオ・ブランドー

まったく逆ものニャ。

まさに石仮面と波紋みたいなものだニャ。

ニャオ・ブランドー

石仮面をかぶった吸血鬼は他者から生命を奪い、我がものとするけど、

波紋の使い手は他者に生命を与え、相手を活かすニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

そう。

「裏」と「表」!

同じエネルギーだったのだッ!!

 

ニャオ・ブランドー

ツェペリさん・・・(ノД`)

 

エコブラ塾長・阿部

ウィル、マリオ、シーザー、ジャイロ・・・

ツェペリ一族の悲しくも誇り高き生き様・・・

これぞ、まさにブランドだッ!

エコブラ塾長・阿部

・・・話を戻しましょう。

「他者に与える」と言うと、何か高尚と言いますか、どうも困難なイメージを感じたりする人もいるかもしれません。

でも実際はそうではないんです。

エコブラ塾長・阿部

自分の特性を「フルに発揮」しただけなんです。

エコブラ塾長・阿部

逆を言えば、できない事はできない、という事です。

魚が鳥のように空を飛ぶ事ができないように、自分の特性に無い事はできないんです。

エコブラ塾長・阿部

ドラクエ(ゲーム『ドラゴンクエスト』)で言えば、純粋な戦士はイオナズン(魔法使いの最高クラスの呪文)を唱えられない。

魔法使いは破壊の鉄球(戦士の最高クラスの武器)を装備できない。

だからと言って戦士と魔法使いで優劣がある訳ではない。

互いの特性を上手く活かすことが重要なんです。

エコブラ塾長・阿部

ツェペリさんはジョジョに全ての力を捧げ、そして死んで行きました。

彼がいなければ、物語はあの闘技場で終わっていたでしょう。

(そしてその後の子孫たちの活躍も無かった)

彼は、彼の力をフルに発揮し、彼のできる事を全てやり切ったんです。

エコブラ塾長・阿部

ポコは力も無い子供だったけど、その小さな身体を活かして闘技場の鍵を開けた。

彼がいなければ、ジョジョはタルカスに負けてしまい、物語はあの時点で終わっていたでしょう。

彼は、彼の力をフルに発揮し、彼のできる事を全てやり切ったんです。

エコブラ塾長・阿部

スピードワゴンは波紋使いではなかったけど、その知識と経験を活かしてジョナサンを、ジョセフを、そして子孫たちを支えた。

彼の助けがなければ、ジョナサンだけではなく、ジョセフ、そしてその後のジョースター一族の奇妙な冒険は成り立たなかったでしょう。

彼は、彼の力をフルに発揮し、彼のできる事を全てやり切ったんです。

エコブラ塾長・阿部

それぞれが持つそれぞれの特性。

彼らはそれをフルに活かしただけ。

エコブラ塾長・阿部

「自分の特性を認識」し、

それを「フルに発揮する」こと

この二つを両立させること。

それこそが「好き勝手に生きる」事をブランディングに繋げるための本質なんですよ。

 

ニャオ・ブランドー

ニャるほど。

「自分の特性を認識する」

「それをフルに活用する」

この二つが重要なんだニャ。

 

エコブラ塾長・阿部

そうなんです。

この部分、もう少しきちんとお伝えしたいので、続きは次回にしましょうか。

 

ニャオ・ブランドー

じゃあ次回まで猫の特性をフルに活かして寝ておくニャ。

 

編集後記

という訳で第7話でした。

前回の記事に簡単な補足を
入れてまとめたものです。

 

「好き勝手に生きる」という事は決して

「自分だけのために生きる」

という事とイコールなのではない、という事。

 

「好き勝手」に生きても、
他者に何かを与え、共有する事も
可能なんだという事。

これらを少しでも理解していただければ嬉しいです。

 

その鍵となるのが本文でも出た

「自分の特性を認識する」こと

そして

その特性を「フルに発揮する」こと

この二つを両立させるというものです。

 

次回はこのふたつについて、
もう少し掘り下げてみようと思います。

お楽しみに。

 

阿部 龍太

 

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