【「偶然を信じる」ということ】 〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その5.6)〜

「信頼」という「勇気」

ラグビーW杯後「日本ラグビー」の
ブランドイメージが飛躍的にアップした
理由を探るこのシリーズ。

前回は

「正しい努力」というものが持つ「裏の顔」のというもの

について考えてみました。

 

さて今回は、

前回お伝えした「努力の裏の顔」の続きです。

題して

【「偶然を信じる」ということ】

〜日本ラグビーのブランドイメージ向上の理由(その5.6)〜

 

ちなみに、バックナンバーはこちらです。

→「なぜ日本ラグビーのブランドイメージは向上したのか?」バックナンバー

今まで発表した全ての記事をまとめて
ありますので、よろしければご確認くださいませ。

 

「偶然」と「必然」

前回、

「裏の顔としての努力」とは、
まさに「偶然の産物」のようなものだ。

という話をしました。

その努力をしていた当時は上手くいかな
くても、後になってみたら、その上手く
いかなかった経験が実は大きな力になっていた。

というような「偶然」、
あなたにもありませんか?

 

この視点で「表の顔」と「裏の顔」をまとめると、

「表の顔としての努力」は

「目的の達成」という「必然」を狙う努力

と言えます。

 それに対して「裏の顔としての努力」は

「未来という偶然」を得る努力

と言えるのです。

 

ですから、ぶっちゃけてしまえば

「目の前のその努力が実っても実らなくても、どちらにしてもあなたは成長しているんだ。

そういう自分自身を信じて、今やるべきことを頑張ろうよ」

ということなんですよね。

 

大事なのは、

自分の意志で「選択」すること。

であり、そして

その自分を「信頼」すること。

更に

その上で努力を「継続」させること。

です。

一つ一つの努力に集中しつつ、
それら一つ一つの結果に引きずられず、
未来を信じて、今の努力に集中し続ける

 ということなんです。

 

オールブラックスの選手から学ぶ「信頼の力」

ただ現状を見ると、残念ながら、
全ての人が過去の辛かった経験を力に
変えられている訳ではありません。

挫折や辛い経験を未来に活かせる人と、
そうでない人がいます。

この両者を分つものこそ

「信頼の力」

であるというのが、僕の意見です。

 

オールブラックス
(ニュージーランド代表)に

ロドニー・ソーイアロ

という選手がいました。

日本のホンダでもプレー経験があり、
代表キャップも60を超える素晴らしい選手でした。

 

そんな彼ですが、子供時代は家が非常に
貧しかったそうです。

住んでいる地域も治安が悪く、
非行に走る若者も少なくなかったのだとか。

しかし、ソーイアロの父親は、
そんな状況でも諦めませんでした。

彼は

「息子の人生を救うんだ。
 そのためにはラグビーしかない」

と信じて、毎日朝5時に起きて、
ソーイアロを走らせていたそうです。

 

ソーイアロの父親はまさに

「未来に起こる偶然を信頼していた」

と言えます。

息子がラグビー選手になれるという保証
なんか無い。

貧しいからコーチも雇えない。

でもこのままでは、息子は犯罪者に
なってしまうかもしれない。

トラブルに巻き込まれて、苦しみながら
死んでしまうかもしれない。

そんな人生は息子に歩ませたくないし、
そうならない未来だってあるはずだ。

その未来が実現する可能性を信じて、
そのために今からできることをやっていこう。

そういう彼の「信頼」の結果が、
ソーイアロがその後、世界最高峰の
オールブラックスに加入できたきっかけになった。

僕はそう確信しています。

 

もちろん、ソーイアロが名選手になれた
のは、恵まれた体格のような、持って
生まれた才能もあったでしょう。

しかしその才能をラグビー選手として
開花させたのはこの

「表の努力」と「裏の努力」

の双方に真摯に取り組んだから、つまり

未来という偶然を、そして己の可能性を信じて、今すべきことに集中した

その結果であると言えないでしょうか。

もし貧しい環境を恨むだけで、
己の未来の可能性を信じること無く、
ラグビー選手を目指す努力をしなかっ
たら、その恵まれた体格を暴力に
使っていたかもしれない。

そうなっていたら今頃、
彼はどうなっていたでしょうか?

 

そういう意味で、彼が栄光を掴んだのは

「未来という偶然」を信じた
(裏の努力)

  +
「己のやるべきこと」に集中した
(表の努力)

この成果だと僕は思うのです。

 

ソーイアロもあなたも同じです。

あなたの未来には、素晴らしい偶然が、
素晴らしい可能性が眠っているかもしれません。

とはいえ、絶対に素晴らしいことが起こる
という保証はありません。

起こるかもしれないし、
起こらないかもしれない。

確率は1/2です。

だったら、起こる方を信じてみては
いかがでしょうか。

その「信じる勇気」を持てることが、
成功する「資格」のひとつだと、僕は思うのです。

 

それでは、また。

 

阿部 龍太

 

今回のまとめ

「表の顔としての努力」は
「目的の達成」という「必然」を狙う努力であり、

「裏の顔としての努力」は
「未来という偶然」を得る努力である。

未来に何が起きるかは分からない。

良いことが起きるかもしれないし、
そうでないことが起きるかもしれない。

だったらどちらを信頼するか?

それがあなたの人生の道を変えるきっかけになる。

未来を信じて、今やるべきことに集中しよう。

 


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