ブランドと視聴率の怪物とエンタテイメントと。 〜「エンタメ」って一体何だろう?〜

先月亡くなった親戚の猫

先日、起業家の皆さんに混ぜて
いただいて、一緒にご飯を食べてきた。

皆「自分の人生を自分で生きている」
溌剌とした素敵な方々ばかりだ。

そんな皆さんとお話ししていた時

「今もそうだけど、これからって
やっぱり“エンタメ的要素”って重要だよね」

という話になった。

 

「エンタメ的要素」

要は「エンタテイメントの要素」という
ことだけど、そもそもこの

「エンタテイメント」

とはどういうことなのだろうか?

皆で色々考えを言い合って、
面白い場になった。

で、この内容がブランドを目指す
あなたにも役に立つと思うので、
少しシェアさせてもらおうと思う。


「エンタテイメント」って何だろう?

一般的によく言われているのが

  • 楽しませるもの
  • ワクワク・ドキドキさせるもの

みたいなことだろう。

 

でも、そういうことを言うと

「自分は相手を笑わせるセンスも無い
し、相手をワクワク・ドキドキさせる
ような凄い経験やネタも無い平凡な人間だ」

という人がいたりする。

そういう人は、

相手を楽しませたり、
ワクワク・ドキドキさせられるのは、
選ばれし一部の人が持つ、まさに
神から与えられし能力なのだ

というイメージを持っているようだ。

でも、それは違う。

完全に、力いっぱい、ほとばしるほど違う。

 

何が違うのか?

ざっくり言うと、
二つの側面で誤解があるんだ。

 

エンタテイメントに関するひとつ目の「誤解」

ひとつ目の誤解は

エンタメというものは相手を楽しませるもの

というものだ。

「楽しませる」ことが間違い
という訳ではない。

ただ、この「楽しませる」という点に
誤解をしている人が多いということだ。

 

そもそも「楽しませる」とは、
どういうことなのだろうか?

好きなことを好きなだけやること?

例えばディズニー好きな人が
ディズニーランドに行って、
朝から晩まで思いっきり遊ぶ、みたいな?

それはそれで「楽しいこと」だと思う
けれど、でもこれ「だけ」が

「楽しいこと」

というならば、それは少し不十分だ
というのが今回出た意見だ。

 

例えば、元フジテレビで、

「視聴率の怪物」

と呼ばれた名プロデューサーの
王東順氏は、企画に関する
セミナーで「エンタテイメント」に
ついてこう言っていた。

人はなぜお金を払うのか?

答えは、それが「楽しい」から。

即ち、何らかの刺激や感情の揺さぶりがあるからこそ、お金を払うのである。

(王東順氏の企画セミナーにて)

つまり、

何らかの刺激や感情の揺さぶりがある

というのが「エンタテイメント」の
条件である、ということなんだ。

 

だから、別に

「すごく楽しくてワクワク・ドキドキ」

ということ「のみ」が
エンタテイメントという訳ではない。

それ以外の感情であっても
「感情の揺さぶり」が起こるので
あれば、それは「エンタメ的要素」を
持つと言えるのではないだろうか。

それこそ「喜怒哀楽」じゃないけれど、
誰かを「無駄に」傷つけるような
ことで無ければ(これが凄く大事)、
どんな感情であってもそれは

「エンタテイメント」

だと言えるのだ、というのが今回の結論。

 

例えば以前facebookにも書いたこと
だけど、僕が可愛がっていた親戚の猫が
先月死んでしまったこととか。

全然楽しくもないし、
喜べる要素の欠片もないけれど、
例えばこのことで僕が

「もっと頑張って生きていこう」

とか、

「次に別の猫と出会う機会があったら
この子の分まで大切にしよう」

とか、そんな風に思えるのであれば、
それは立派なエンタテイメントだということなんだ。

 

あなたはこれについて
どう思うだろうか。

何かあれば聞かせてくださいな。

 

次回は「二つ目の誤解」について
考えてみようと思う。

お楽しみに。

 

阿部 龍太

 

【追伸】

引用した内容の後、王さんは
こうも言っていた。

「その刺激や感情の揺さぶりを作り出すのが、「企画力」と「演出力」と言えるのです」

(王東順氏の企画セミナーにて)

そう。この「企画」と「演出」こそが、
規模もお金もそれほど持っていない
小さな会社や個人がこれから大きく
羽ばたく鍵となる。

これからはある意味チャンスが
到来する時代でもあると個人的には思っている。

だからこれまで以上に自分を信じて、
自分を磨いていってほしいな。

 

 

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