漫画『ハイキュー!!』に学ぶ「自分らしく生きるという事」

『ハイキュー!!』

前回からの続き。

「自分らしく生きる」

「ワクワクして生きる」

という事について教えてくれる
素晴らしい資料。

それは、週刊少年ジャンプにて連載されている

『ハイキュー!!』

という、高校バレーボールを
舞台とした漫画だ。

この漫画からは、非常に重要な事を多く
学ぶ事ができるけど、ここでは3巻の
エピソードから抜粋してお伝えしたい。

 

翔べなくなったエース

東峰 旭(3年)

エーススパイカーの彼だが、
バレーボールを辞めようとしていた。

 

以前、ある試合で旭はスパイクを何度も
ブロックされてしまう。

「俺が打ってもどうせ決まらない」

人一倍責任感のある彼は、スパイクを
打つのが怖くなり、トスを呼べなく
なってしまった。

 

翔べなくなったエース

そんな自分が情けなくて、大好きな
バレーボールを諦めようとする旭。

 

しかし、チームメイトの説得によって
部に戻る事に。

それでもまだ、自分がチームに
いる事を許せていない。

 

練習試合で旭は、またスパイクを
止められる。

蘇る記憶。

歪む表情。

 

しかし、心から旭の復帰を待っていた
リベロ、西谷がカバー。

まだボールは落ちていない。

リベロ、西谷のナイスカバー

『ハイキュー!!』3巻より

 

そして西谷は自分の心の内を叫ぶ

壁に跳ね返されたボールも、俺が繋いでみせるから

だから、

だからもう一回、

トスを呼んでくれ!!

エース!!!

 

(『ハイキュー!!』3巻より)

 

そんな西谷を、そしてチームメイト達を
見て、東峰は思う。

「スパイクが打てるのは、トスが上がるから」

「トスが上がるのは、そこへ繋ぐレシーブがあるから」

「そのスパイクを打つのだって、俺だけじゃない」

「みんながそれぞれの仕事をしていたのに、俺は・・・」

 

(『ハイキュー!!』3巻より)

 

そして、気付く。

 

自分が一人で戦っているのではないという事に。

自分は、バレーボールが好きなんだという事に。

自分の役割、エーススパイカーとしての役割に。

 

そして、叫ぶ。

過去を振り払うように。

 

エース、復活の時。(『ハイキュー!!』3巻より)

エース、復活の時。(『ハイキュー!!』3巻より)

 

「もう一本!!!」

 

(『ハイキュー!!』3巻より)

 

翔べなくなったエースが、
再び宙を舞う。

 

バレーボールに限った話じゃない

僕たちの生きているこの世界も、
全く同じだ。

 

住んでいる家を造ってくれる人がいる。

食べているものを作ってくれる人がいる。

自分の商品を好きになってくれ、
使ってくれる人がいる。

 

太陽がある。

水がある。

空気がある。

土がある。

自分以外の生命がある。

 

そういった、数々の存在との「関わり」
の中に、あなたも、僕も存在している。

そういう意味で

「自分らしく生きる」

という場合の「自分」とは

「物理的に外界と隔絶された一個人」

とは全く違うものだ。

一人の人の人生は常に、
その人自身とその人の周りの存在
との関わりで構成されている。

 

そういう意味で

「一人で生きる事」

なんて、絶対に不可能なんだ。

 

あの人にはあの人の、
あなたにはあなたの、
僕には僕の、

それぞれの役割が、
この世界には存在している。

 

その役割がどんな役割なのか。

それは関係ない。

 

その役割にどれだけ真剣に取り組み、
どれだけ楽しむか。

そして、それによって得られるもの、
そのプロセスそのものを、
どれだけ大切な人と一緒に共有し、
共に楽しめるか。

それが重要だ。

 

さあ、あなたの役割を、楽しもう。

旭のように、また翔び立とう。

大切な人と喜びを共有しよう。

 

阿部 龍太

 

ここで『ハイキュー!!』アニメ版の曲を。

tacicaで「leo」

どうぞ!

 

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