それは「こだわり」ではないかも・・・ 〜「自由な思考」のススメ(その2)〜

それ、実は「こだわり」ではないのかも・・・

前回、「自由な思考」と「不自由な思
考」ということについて
、少し考えてみた。

今日はこの思考を、商売というものに
当てはめて考えてみたい。

商売においても、この「不自由な思考」
のおかげで、もったいないことに
なっている例は山ほどあるんだ。


商売における「不自由な思考」と「不自由な結果」

例えば商売においてよく問題に
なりがちなのが、

自分がいいと思う商品やサービスを扱う

ということ。

 

これを読むと「え?何が問題なの?」と
思う人もいるかもしれないけれど、
多くの場合

自分「だけ」がいいと思う商品やサービスを扱う

という状況に陥ってしまうんだ。

自分だけが良いと思っているけど、
お客様にとっては良くない。

だから商品が売れなくて
「不自由な結果」に陥ってしまう。

 

「ワクワクすることをすればうまくいく」

と言う人が多いけれど、実際には上手く
いっている人が多くないのは、
そういう部分に原因があるのではないか
と個人的には考えている。

 

「こだわり」と「独りよがり」は違う。

ブランディングが上手くいかない、
商売がうまくいっていない企業や人は、
ここを勘違いしていることが多い。

 

何度も書いてるけれど、

ブランドとは「自分のこだわり、自分の強みや自分の良さ」を「他者の役に立てること」

つまり「喜び合えること」で得られる「縁」

なんだ。

 

自分「だけ」のこだわり、つまり
独りよがりをいくら突き詰めても、
それで「他者の役に立つ」ことはなかなか難しい。

自分のこだわりでいかに人の役に
立つかを、出来る限り意識する
必要があると、個人的には思う。

自分だけの価値観に縛られない

「自由な思考」

を心がけることで、ブランドという
「縁」は広がっていくし、売り上げ
だって大きくなっていくんだ。

 

自分だけが善(悪)だと思っている思考
から離れると、新しいものが見えてくる。

そういう「自由な思考」ができると、
結果として商売が成長し、結果として
自由な人生を歩めるようになる。

 

その為に必要なのが、前回も少し書いた
けれど、自分の視点以外の視点に
気づく力、一言で言えば

「想像力」

だ。

 

自分の主観だけが正しいという

「固定された、不自由な思考」

ではなく、自分以外の視点に
思いを馳せてみる。

自分の感情を無視したり、蓋をしたり
するのではなく、一旦脇に置いて
おいて、その上で他者の視点について
考えてみる、ということだ。

 

例えば、個人的に東京の忠犬の像がある
某駅は最悪の使い勝手だと思うけれど、
それは「僕自身の主観」だ。

もしかしたら、あの駅のデザイナーの
意図している通りに僕があの駅を
活用できてないからなのかもしれない。

もしかしたら、渋谷の混雑が
ひど過ぎて、あまり多くの人に渋谷に
来ないでほしいという隠れた
メッセージなのかもしれない

もしかしたら、あの駅は、実は乗り降り
することを意図して設計されていないのかもしれない。

・・・

というような感じ。

 

商売で言えば

「自分のこのこだわりで、どんな人の
どんな問題を解決して、その結果
どんなことが起こるだろうか」

という風に考えてみるというのも、
想像力の一つの活用例だよね。

 

僕やあなたの知っていることより、
僕やあなたの知らないことの方が、
この世界にはたくさんある。

つまり、まだまだ知らない世界が
目の前に広がっているんだ。

想像力を鍛えることで、
自分の世界が広がっていく。

思考が、人生が自由になっていく。

そして商売も人生も豊かになっていく。

 

そのために今より1ミリでも
「自由な思考」が出来るよう、
今日から意識してみない?

 

阿部 龍太

 

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