この季節の風物詩?の隠れたブランド戦略(その1)

みすず学苑の謎

関東地方に限定されてしまうのかも
しれないけど、この時期になると
この広告を見る事が多くなる。

初めて見た時、あまりの意味不明さに
数秒時が止まったのを覚えている。

それほど強力なスタンド使いでもある広告だ。

 

「これは何か意味があるのだろうか???」

と思っていたら・・・

まさかの公式サイトで説明がされていた(驚)

 

しかも、思ったよりも参考になった
ので、ここでご紹介したい。

 

本当は全文を紹介したいのだけど、
それだとちょっと著作権的にいかがな
ものかと思うので、お時間のある方は
一度読んでみて欲しい。

→みすず学苑CMの謎を解く

 

Q. みすず学苑の広告やCMは、なぜ毎年、あんなに意味不明なのですか?

 みすず学苑の広告やCMは、どこにもないものにしてます。

それは、14年間連続93.19%合格という、合格率がどこにもないものだからです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

と、いきなり自らの「意味不明さ」を
認めつつ(笑)、「合格率」という
実績、己の強みを打ち出している。

そして、

まず、「意味不明」というのは、本当は間違ってます。

なぜなら、みすず学苑の広告には、一貫したポリシーがあるからです。

それは、「受験に関する、言葉遊びで一貫してること」です。

終始一貫、ダジャレを通し、最後は、「怒濤の合格みすず学苑」を連呼して終わりです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

と、

「自分たちのポリシーがある」

という事のアピールをしている。

その後に

では、なぜダジャレかと言えば、1960年までは、同音異義や掛詞(かけことば)は、「駄」のつかない「シャレ」と呼ばれ、知性や教養ある人が使う、優れた言葉だったのです。

ところが、1960年に誰かが「駄」をつけ、シャレを貶(おとし)める風潮が始まったのです。

これは、志を持って捲土重来(けんどじゅうらい)する人を、「浪人」と呼んで貶(おとし)める風潮に似てます。

学苑長は、これに憤るのです。

だから、

「浪人生よ、誇りを持って開き直れ。ダジャレよ、誇りを持って開き直れ」

という、裏のメッセージがあるのです。

それで、毎年開き直って、ダジャレのCMを貫くのです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

と、

「ダジャレは受験生への応援メッセージなのだ」

という主張をしている。

興味深いのがその次で

本当の話ですが、この説明ですら、読めばおかしいでしょう。

そうです。みすず学苑の校風は、大変明るく、楽しく、面白いものなのです。

だから、今までの2倍の勉強時間、3倍の学習量をやっても、ちっとも苦にならず、深刻にもならないのです。

 

しかし、それだけやらないと、14年間連続93.19%の合格率は維持できません。

この、明るく楽しい怒濤の勉強量が、高い合格率の秘密なのです。

みすず学苑のCMは、それを表現してるのです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

この発想の転換(笑)

「ダジャレばかり言っているような
おかしな塾です。

そういう塾だから、皆楽しく勉強している。

だからたくさん勉強しても
苦にならないし、だからこそ成果が出ているのだ」

という話だ。

 

論理的な筋は微妙な気がする

(このダジャレが面白いかどうかはまた別の話だから)

けれど、彼らの想いは理解できる、
そんなブランドメッセージだ。

 

せっかくなので残りについても考えてみたい。

続きはまた次回に。

お楽しみに。

 

阿部 龍太

 

【おまけ】

塾についてだけではなく、
CMについても物申している。

また、15秒、30秒のテレビCMや、ポスター等では、

「何か珍しいCMがあるな、みすずのCMだな」

と、学校名やキャッチコピーを覚えてもらえばいいのです。

短いCMでは、名前や存在を覚えて頂くことが、まず大切です。

携帯電話会社のCMに、意味無くしゃべる白い犬が出てきても、

「なぜ犬がしゃべるのか? 携帯電話と犬の一家に、どういう関係があるのか」

と、聞くのは野暮でしょう。

テレビCMは、関心をもって頂くことに意味があり、それ以上の説明は、新聞広告やWEBを見たり、みすず学苑に、直接お問い合わせ下さればいいのです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

内容はともかく、

「短い時間に興味関心を得る事の重要性」

という点については確かに一理ある気はするね。

 

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