ある意味徹底的な差別化 〜この季節の風物詩?の隠れたブランド戦略(その2)〜

みすず学苑のブランディング、ダジャレ広告の理由

前回に引き続き、この季節の風物詩、
みすず学苑の広告に隠された
ブランド戦略を紐解くこのコーナー。

では早速、次の質問に行ってみよう。

→前回の記事はこちら。

→みすず学苑のQ&A全文はこちら。

 

Q. あんなCMを見て、予備校としてのみすず学苑に、来る生徒がいるのですか?

また直球な質問(笑)

そしてこの直球に対する回答もまた、
直球だったりする。

それがこれだ。

そう思う人は、代ゼミや駿台、河合塾などに行きます。

みすず学苑webサイトより抜粋)

何とも清々しい(笑)

でも、これはある意味よく言われる

「差別化」

に繋がると言えないだろうか。

そしてこの後このように続く。

みすず学苑は、首都圏に8校舎しかなく、全国展開もしません。

だから、少数制予備校に、ふさわしい生徒だけ来ればいいのです。

また、あのCMを見て、

「何となく面白そうだな」

と感じる、シャレの分かる、明るくて素直な子に来てほしいのです。

つまり、他の予備校は、「学力」で生徒を選別しますが、みすず 学苑は、CMによって「性質」を選別してるのです。

(中略)

あのCMのおかげで、「暗くて、気むずかしくて、文句ばかり言う生徒」が、自然に排除できるのです。

(中略)

これも、みすず学苑の伝統であり、校風なのです。

また多くの場合、あのCMがいいと思う生徒は、既成概念の枠を越えられる生徒です。

良くないと思う生徒は、既成概念の枠を越えられない生徒です。

つまり、「予備校は、予備校らしくあるべきだ」と思う生徒です。

そんな生徒は、そういう予備校に行けば良いのです。

みすず学苑の指導や、合格率は、既成概念を越えたものばかりです。

明るくて面白くて、いつも盛り上がっています。

そして、一人一人が、夢中で2倍の勉強時間、3倍の学習量をこなすのです。

みすず学苑webサイトより抜粋)

「こういう人は、ウチのお客ではないですよ」

「ウチの良さが分かる人だけ来て下さい」

「ウチは同業他社とこういう風に違うんですよ」

というメッセージを発している。

まあ、ほんのりプロパガンダ的なかほり
もするけれど(笑)、まあそれはこの
広告に限った話ではないし、長くなって
しまうので今回は置いておこう。

 

ちなみにもし、このみすず学苑が
全国展開をする塾であれば、こういう
やり方は合っていないかもしれない。

しかし、小規模展開という事であれば、
こういうある種の「マニアック」な
コミュニティ、マニアックなブランドを
構築した方が上手くいく可能性は増す。

例えばAKB48も、全国展開する前は
秋葉原のオタク向けのコンテンツ展開、
オタク向けのコミュニティ展開をして
いたが、全国展開が決まってからは、
オタクだけではない、より広い層に
支持されるべくスタイルを変えたのだそうだ。

 

どれくらいの規模のコミュニティを
構築したいのか、によって、その
コミュニティに響く

ブランドコンセプト

メッセージ

そして

コンテンツ

は変わってくる。

だから、当たり前の話だけど
みすず学苑のマネをして
ただ意味不明な広告を作ればいいという
話ではない、という事だ。

 

誰に届けるのか、
どれくらいの規模に届けるのか、

というような「複数の要素」に
ついて考えておく。

そういうバランス感覚が、
ブランドを構築には必要なんだ。

って、この「バランス感覚」は何も
ブランド構築に限った話ではないんだけどね。

 

少しでもあなたの参考になりますように。

 

阿部 龍太

 

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