明日は見えない? 〜浦沢直樹作品「MONSTER」再放送を記念して〜

「勇気を出せ、怖くない!」

ふと見つけたニュースに、新年早々驚かされた。

浦沢直樹作品『MONSTER』再放送決定
(TOKYO MX)

 

2004年〜2005年に放送された
全74話の長編ドラマ。

個人的に浦沢作品の中では一番好きなものだ。

 

陰と陽、正と邪、愛と憎、自己と他者

表裏一体のものが織りなす人間ドラマ。

人格改造やら連続殺人やら、色々な暗い
側面がありつつも、その中で友情や
愛情を信じて立ち向かう人間達のドラマだ。

個人的に気に入っているエピソードは
いくつもあるけれど、その中から
今日はこれをご紹介しようと思う。

 

世界はどう見える?

アニメの第12話から。

洗脳教育を受けていた少年ディーター。

彼を助けにきた天馬に対し、
ディーターを洗脳していたハルトマンは言う。

「世界は真っ暗だ」

「明日は真っ黒なんだ」

 

しかしそれに対し、ディーターは言う。

「天馬のおじさんが言ってた。明日は、いい日だって」

 

そんなディーターに対し、天馬は

「勇気を持て、怖くない!」

と力強く励ますのであった。

 

我々は大なり小なり、
ディーターのようにある種の洗脳をされている。

そして、

「世界は真っ暗だ」

「明日は真っ黒なんだ」

と知らず知らずのうちに世界の、そして
己の可能性というものを低く見積もって
しまっているんだ。

 

でも、そんなことはないんだ。

世界が真っ暗なのは、あなたが
目を閉じているから。

明日が真っ黒なのは、あなたが
そういう色のメガネをかけているからなんだ。

恐れず勇気を持って目を開けば、
そして違うメガネをかければ
「明日は、いい日」になる。

僕はそう信じている。

 

あなたの明日が、いい日になりますように。

 

 阿部 龍太

 

【追伸1】

「MONSTER」が好きで、さらに

「ヒューゴー・ベルンハルト」

「ドクター・シューマン」

そして「グリマーさん」

彼らのエピソードで涙をこぼした人は、
もう僕の友達です。

 

【追伸2】

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