「売り上げが下がりました」→「ラジオ体操をやりましょう」  〜問題解決いろはの「い」(その2)〜

「売り上げダウン」→「ラジオ体操」???

日、

「世界一簡単な問題解決の
いろはの『い』」について、そもそも
「解決すべき問題が何か」を誤解して
いる人が多いですよ

という話をした。

今日はせっかくなので、この考え方を
使って、実際にクライアントさんに
アドバイスした事例を紹介しようと思う。

(掲載を許可してくれて、ありがとう!)


「売り上げが下がった」→「ではラジオ体操をやりましょう」???

ある小売店を経営されている社長さん、
仮にSさんとしよう。

 

Sさんは、お店の売り上げが下がって
いることを問題視していた。

実際にお店にお邪魔して、Sさんや
スタッフさん全員にヒアリングを
させてもらって、僕が一番最初の
改善案としてアドバイスをさせて
もらったこと、それは

「ラジオ体操をやりましょう」

というもの。

なぜ「売り上げを上げるためにラジオ体操」なのか?

その解説をしてみようと思う。

 

(解決したい問題)
「売り上げが下がっている」
  ↓
(解決案)
「ラジオ体操をする」

 

これだけでは、多分何のことか
意味が分からないと思う。

なので、先日の考え方に沿ってみよう。

Sさんとスタッフさん全員にヒアリング
(完全匿名)をさせてもらって
見えたことがあった。

まずSさんはスタッフさんたちの
仕事ぶりに真剣さが書けていると感じていた。

そしてスタッフさんたちは、
確かにモチベーションが高くなかった。

昨日の考え方で表すと

(解決したい問題)
「売り上げが下がっている」
  ↓
(その問題を発生させた要因)
「スタッフさんがあまり真剣に仕事をしていない」

という感じだ。

で、この「要因」を産み出した

「更なる要因」

を掘り下げていった所、
スタッフさんたちのモチベーションが
低いのは、社長のSさんに原因の
一端があることが分かった。

 

Sさんは仕事柄、お客様とお酒を
飲んだりすることがあるそうだ。

そして、お酒を飲んだ次の日は、昼まで
出社しないで家で寝ていたりしていたのだそうだ。

そういうSさんにきちんと意見をして
いた古株のスタッフさんがおられたそうだ。

しかし、その方が辞めてしまい、
その後は誰もSさんに意見を言わな
くなり、その結果、Sさんの出社
時間はお酒を飲まなくても遅くなっていったそうだ。

社長のSさんがいないと動かない仕事が
あった場合、スタッフさんたちはSさん
が出社するまで、別の緊急度や重要度
が低い仕事をしていたり、ひどい時は
仕事をしないで遊んでいたりする日もあったそうだ。

つまり

(解決したい問題)
「売り上げが下がっている」
  ↓
(その問題を発生させた要因)
「スタッフさんがあまり真剣に仕事をしていない」
  ↓
(その問題を発生させた要因)
「社長のSさんの出社が遅いこと
で、スタッフさんたちのモチベーションも下がっていた」

という状況があったんだ。

Sさんに話を聞くと朝は体調が悪い
ことが多く、どうしても出社が遅れて
しまうことが多いのだそうだ。

では、なぜ体調が悪くなるのか、
そこを深めてみた所、「更に別の要因」が出てきたんだ。

長くなってしまったので、次回に続く・・・

 

次回に続く→ to be continued…

 

阿部 龍太

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