- 2015-8-9
- ビジネスで大切なことは結構●●●から学んだ, ブランディング研究室
- tsuというナニなアレ, 昔話の法則

昔々の御話です。 インドのある町に、4人の妻を持つ その男は仕事で大きな町に行くこと 第一婦人は、彼女の健康のための薬 第二婦人は、最新のスタイルの衣服 第三婦人は、神を称える書物や 第四婦人は、手紙を送ってきました。そこには 「あなたが早く無事に帰ってきてくれたら、それで十分です」 と書かれていました。 男が仕事から帰ると、他の妻たち 一方で第四婦人は、お土産物は |
これは、50年ほど前に、インドの聖者が
話したとされる講和から引用しています。
彼はこの話に続けてこう言います。
「神は、何でもあなたが祈ったものを与えます。
ですから、気をつけなさい。
正しいものだけを求めなさい。
自分が頼む前、祈る前に、よく考えて、はっきりと識別しなさい」
と。
これはスピリチュアルな話に聞こえて
しまいがちですが、実はブランド構築
における非常に現実的なお話です。
ブランドカウンセリングをしていてよく
感じるのですが、本当に望んでいるもの
とは「違うもの」を求めている人、
そして、それに全く気づいていない人が
数多く存在するようです。
「ダイエットをしたい」と言いながら、
毎日スナック菓子と甘いものばかり
食べてしまっていて、その矛盾に
気づいていないような。そんな感じです。
よくあるのが
「すぐに、簡単に儲けたい」
というもの。
目先のお金を、短期的な儲けを求める
ことは、商売においては必要なこと
なのかもしれませんし、それを
理解こそすれ、否定することはできません。
「コピペで誰でも儲かる」
「●●●(スマホ・facebook・youtubeなど)で誰でも簡単に儲かる」
・・・
何でもいいですし、確かにこういった
ものを「販売している人だけ」は儲かります。
でも、その結果得られるブランドは、
彼らの望むものなのでしょうか。
例えば以前「tsu(スー)」というsnsが
一瞬だけ流行った事がありました。
まあ一言で強引に言えば、これは
ねずみ講のような形式で
「フォロワーを増やせば儲かりますよ」
というものです。
で、これが流行ったとき、熱に浮かされ
た人とそういう人を食い物にする輩を
中心に、facebookとかtwitterとかで
「tsuやってます。よかったらフォローしてね」
というようなメッセージが大量に流れました。
今は完全に下火になりましたが、
こういったメッセージを流した人は
データが残っている限り一生
「ねずみ講のようなサービスを紹介していた●●さん」
というレッテル、ある種の「ブランド」が築かれてしまうだけ。
その人はそういうブランドを
望んでいたのでしょうか?
個人的な意見ですが、
多分違うと思うのです。
では何故こんなことになるのか?
という訳で次回に続きます。
阿部 龍太