「アイディア」はどこからやってくるのか?

『アイデアのつくり方』(ジェームス・W・ヤング著)

本、それは
時に最良の友でもあり、
時に最大の師でもあり、
常にそばにいて見守ってくれる
パートナーでもある。

人生を豊かにしてくれる
最も身近な存在、それが本。

そんな素敵な存在たちを
ご紹介しよう・・・


「アイディア」はどこからやってくるのか?

商売をしていれば、多くの人が

「いいアイディア」

を求めることがあるだろう。

では、その「いいアイディア」とは
どうすれば得られるのだろうか?

 

この

『アイディアのつくり方』
(ジェームス・W・ヤング著)

という本は、その問いに答えるべく
書かれた本だ。

非常に有名な本だから、改めて僕が紹介
することもないのかもしれないけれど、
良いアイディアを得たい人で、まだ読ん
だことがないのであれば、一度目を通し
てみてもいいのではと思う。

1988年に出版された本ではあるが、
内容に関してはまだまだ学びのあるものが
多く、さらに約100ページ
(本文は約60ページ)と非常に読み
やすいというのもおススメのポイントだ。

 

また、手帳くらいの大きさなので、
持ち運びもしやすい。

忙しい人にはありがたいね。

アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
(p28)

本については知らなくても、この言葉を
知っている人はいるのではないだろうか。

このように今でも通用する概念や方法論
が書かれた本で、こういった分野の本を
あまり読んでいない人であれば非常に
役に立つものだと個人的には感じる。

 

先日の「パクリ」についての記事に書い
たように、どんなものであれ、何の模倣
もない全くのオリジナルなど存在しない。

どんなもの、どんな人であっても、
何かしらの影響を受けている。

 

では何故、あるものは

「パクリ・盗用」

となり、またあるものは

「新たな価値を提供するもの(=ブランド)」

になるのだろうか?

 

この本には具体的にアイディアを形に
する5段階が書かれており、

「パクリ・盗用」

をしてしまう輩がどの点で怠けてしま
っているのか、そしてどうすれば

「新たな価値を提供するもの(=ブランド)」

に一歩近づける「良いアイディア」が出せるのかがよく分かる。

 

「良いアイディア」は天才だけのもの?

「良いアイディア」を産み出すこと
とは、一部の天才の閃きによるもの
であり、凡人には手が出ないものなのだろうか?

 

僕はそうは思わない。

 

天才でなくても、凡人であっても、
丁寧に作業をし、丁寧に考えていけば、
天才の閃きに近いものを出すことは
絶対に可能だと僕は信じている。

この本はそのための方法論を教えてくれている。

 

とは言え、せっかくの方法論も、
使い方を誤るともったいないことになってしまう。

そうならないために重要なのが、

「良いアイディアが必要な理由を明確にする」

ということだ。

 

あなたは何のために

「良いアイディア」

が必要なのだろうか?

 

「自分の名誉や売り上げのため」

でも別にいいけれど、僕が今まで観てき
た限りでは、そういう意識で良いアイデ
ィアは浮かび難いし、浮かんだとしても
「パクリ」みたいなものになってしまうことが多い。

 

では「良いアイディアが必要な理由」
とは一体何なのか?

それは

「困っている人の問題を解決する、より善い世界に案内する」

ためだ。

この本に書かれていることは方法論、
つまりあくまでも道具だ。

いくらいい道具を持っていても、
前提となる意識の向いている先が
ズレていたら宝の持ち腐れになってしまう。

そんなのもったいないよね。

 

是非とも「良いアイディア」を
産み出してください。

あなたになら、出来ると信じています。

 

阿部 龍太

 

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