小布施見聞録 〜Day02 イノベーションに花束を〜

小布施第二町民ツアー二日目

さて、JOC理事と行く

「小布施町第二町民ツアー」

今日もレポートの時間がやって参りました。

今日は2日目ということで、
小布施が誇るイノベーション企業に
ついての勉強会のお話です。

では、はじまり、はじまりー

 

【Day02 イノベーションに花束を】

 

6次産業センターで朝食を済ませた後、
SSK
(「爽やかで爽やかで困っちゃう」の略)
大宮さんと行くまちあるきツアー。

新鮮で美味しい小布施の名産品たち

新鮮で美味しい小布施の名産品たち

 

今日もご飯が何杯でもおかわりできそう
な爽やかさを醸し出す大宮さんの
ためになるお話を聞きつつ、町を散策。

今日も爽やかご飯がうまい!大宮さんです!

今日も爽やかご飯がうまい!大宮さんです!

この建物、カフェなんですよ。雰囲気ありますよね

この建物、カフェなんです。雰囲気ありますよね

今日も大宮さんのすべらない話、ためになります。

今日も大宮さんのすべらない話、ためになります。

その後はいよいよ本日のメインとなる勉強会へ。

 

小布施は栗で有名な町であり、そのため
栗菓子の製造・販売をされている
企業さんが多数存在します。

その中でも老舗の一つである

「栗庵風味堂さん」(http://www.fumido.co.jp)

にお邪魔し、5代目社長の
大窪経之さんにお話を伺ってきました。

「栗庵風味堂」5代目社長の大窪経之さん

「栗庵風味堂」5代目社長の大窪経之さん

栗庵風味堂さんは1864年に創業され
た、150年を越える歴史を持つ
老舗企業さんです。

「常に学び、笑顔で満足する」

という社是と

「私たち一人一人が笑顔の職人である」

という経営理念のもと、
非常にしっかりと地に足の着いた
経営をされています。

業績も順調に伸びており、今年の夏には
軽井沢に新店舗をオープンさせたのだそうです。

色々なお話をしていただきましたが、
僕が特にここでお伝えしたいのは、
大窪社長が経営者として常に意識されていること。

それは

いかに社員の方全てが社是と経営理念を肚に落とし込めるか

ということなのだそうです。

 

これを実現するために大窪社長は、
お店に関しても、工場やオフィスに関しても同様に

「居心地の良い空気感」をいかに作るか

ということに心を砕かれているのだそうです。

 

社員の方が働きやすい空気感を、
お客様が寛げ、そして楽しめる空気感をつくる。

そのために必要なことを行い、
必要でないことは行わない。

これを実現するために工場の機械で
あったり、人事考課であったり、
店舗デザインであったり、
商品パッケージであったり、
色々なものを改善されているとのこと。

 

例えば営業ノルマを廃止したり、
洋菓子の要素を盛り込んだ新商品を
開発したり、人事考課に新制度を導入したり・・・

というのもその一環なのだそうです。

色々な話をしてくださる大窪社長

色々な話をしてくださる大窪社長

 

また、「事業の成長」についても、
興味深い持論をお持ちでした。

一般的に成長している企業の経営者で
あれば、規模の拡大を考えたりしがちでしょう。

(個人的には“戦略無き”拡大には
何のメリットも感じられないのですけどね・・・)

しかし大窪社長は

「会社を大きくすることに興味は無い」

と言い切ります。

結果として会社が大きくなるのはいいけれど、意識して会社を大きくする気はないんです。

代表として自分がやるべきことは良い商品、良いサービスを提供出来る会社にすることです。

そのために必要なのは、社員の皆には働きやすい環境であり、お客様には寛いでいただき、喜んでいただける環境。

僕がすべきことはそれらをつくることであり、会社を大きくすることではありません。

等身大の自分として、自分が心底良いと思えるものをご提供していくだけです

(大窪社長)

ちなみに、大窪社長が先代から代表を
受け継いだ当時は、売り上げが
減少傾向にあったそうです。

しかし、そういう状況の中でも
大窪社長はこのような経営を、
このような生き方を曲げなかった。

そういった大窪社長の

「経営者としての、人間としての視野の広さ、器の大きさ」

があったからこそ今の成長が、
まるでご褒美のように実現できている
のだと個人的には考えています。

 

蛇足ですが、大窪社長がおっしゃった
ことは、僕が提唱するブランド構築理論
と合致する部分が多くあります。

最も重要な事をひとつシェアすると、
僕の理論の根本として存在する

  • 今すべきことをし続けることで己のレベルを高める
  • 己のレベルが上がることで、己が存在するステージが上がる
  • そのレベルとステージに相応しい縁(=ブランド)を得られる

というものがありますが、大窪社長は
このことを既に実行されているんですよね。

 

外部状況ではなく、己の信念を元に
人の役に立ち続け、結果として
商売を成長させてこられてきた。

そういう事実からは、
個人的にも大きな勇気をいただけました。

大窪社長、お忙しい中、ありがとうございました!

大窪社長、ありがとうございました!

大窪社長、ありがとうございました!

 

次回からはまとめとして、今回の
「第二町民ツアー」で感じたことを、
「ブランド構築」という観点から
眺めてみたいと思います。

 

阿部 龍太

 

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