「年齢」を気にしてしまうあなたへ 〜「思い込み」の罠〜

年齢?何それ?それって美味しいの?

先日「不自由な思考」ということに
ついて考えてみた。

そのラーメンは「不味い」のか? 
〜不自由な思考・前編〜

それは「こだわり」ではないかも・・・ 
〜不自由な思考・後編〜

「自分が絶対に正しい」と思った時に
手に取ってほしい本 〜不自由な思考・番外編〜

 

要は、外部からの情報によって
「思い込み」というものに縛られ、
それによって決定される物事を

「自分の決断」である

と勘違いしてしまうこと、

そして「好き・嫌い」を
「良い・悪い」と自動的に
イコールにしてしまっているということ。

「自分の頭で考える」

ということがいかに難しいか、
ということだね。

 

今日は、ブランディングの面談で
しばしば耳にする話題を元に、
この「不自由な思考」について考えてみたい。


「もう年だから・・・」

ブランドカウンセリング等でお話を
伺っていると、

「年齢を重ねる」

ということをネガティブに捉える
方が少なくない。

「もう年だし、自分には無理ですよ」

みたいな。

 

この考え方にはつまり

「若いこと=良いこと」

「若くないこと=悪いこと」

という考えがある訳だ。

 

でも、ちょっと考えてほしい。

 

なぜ、

「若いこと=良いこと」

「若くないこと=悪いこと」

と言えるのだろうか?

 

 

確かに年を取ったら、身体的な部分が
弱くなったりするかもしれない。

見た目の美しさも衰えるかもしれない。

物覚えとか勉強効率とかも悪くなって
しまうかもしれない。

でも誰もがそうなるのだろうか?

 

例えば70歳・75歳・80歳で
エベレスト登頂に成功した

三浦雄一郎さん

という方がいる。

もちろん彼は若い時にスキー等の
スポーツに親しんでいたから、素地は
あったのかもしれないけれど、
エベレスト登頂のトレーニングを
始めた65歳の時は、

  • 身長164 cm
  • 体重85 kg超、
  • 血圧は200近く
  • 不整脈もあり

という不健康な状態で、
そこから少しずつトレーニングを
して鍛えていったそうだ。

 

また、結構前に「美魔女」という存在が
流行ったときの話だけど、芸能人の

川島なお美さん

が何かのインタビューでこんなことを
言っていた。

「女性の年はダイヤモンドですから。
40カラットになっても、
60カラットになっても、
それだけ大きく輝いてほしい」

エステやら何やら色々やっていると
思うから、真似をするのは色々難しい
部分もあるだろうけど、こういう
考え方とか、真似できる部分も
あるのでは無いだろうか。

 

そして、古代ローマ時代の賢人カトー
が、80歳を過ぎてからギリシャ語を
学ぼうとして、周りの人に反対された時に

「残りの人生で今日が一番若い」

と言ったのも有名な話。

実際に記憶力は年齢とあまり関係ないと
いう研究結果も近年出てきているし、
いくつになっても新たなことを学ぶ
ことは可能なんだということなんだよね。

 

上記を踏まえて
「ブランディング」について考えてみよう。

ブランドとは「本物」が得られるものだ。

そして「本物」とは時間をかけて
形になるものが多い。

有名どころでは例えば、
アップルは40年近い歴史があるし、
エルメスは180年近くの歴史がある。

さらに「世界最古の企業」と言われる
日本の建設会社「金剛組」さんは、
何と1400年以上の歴史があるらしい。

参考:金剛組さん公式サイト

 

張子の虎のようなブランド「もどき」は
ともかく、本物のブランドと認知されて
いるものには、必ず歴史、培った経験、
そこに込められた想いが綿々と尽きることなく流れている。

「ブーム」ならまだしも、
「ブランド」は1ヶ月とかそこらで
形作られるものではないんですよ。

それは叶姉妹について書いたこの記事にも書いてある通り。

 

年齢を理由にして新たな道を諦めるか、
年齢を理由にして新たな可能性を追求するか

決めるのはあなた自身なんです。

 

阿部 龍太

 

【追伸】

エベレスト登頂に80歳で成功した
三浦さんだけど、彼は

「調子のいいときは片足に5kgずつの
重りを装着、背中に20kgのリュック
を背負って街中を歩き回る」

というハードさと

「自分の体調に合わせて無理に急がず、
自分の状態と自分のペースをきちんと把握する」

という柔軟性を兼ね備えた
トレーニングをされているそうだ。

ただストイックにやればいいという訳
ではない。「己を知る」ということは
本当に重要なんだね。

 

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