コミュニケーションの本来の意味 〜コミュニケーションの本質(その3)〜

本来の意味、知ってる?

よいよ、このシリーズも最終回。

 

第一回ではまりちゃんの
「非言語コミュニケーション講座」のレポート
を、

第二回では
「非言語コミュニケーション」
というものについての具体例
を出した。

そして第三回は、
人によってコミュニケーションの
結果に差が出ることについての考察
を、

第四回はまとめ(その1)として、
コピーライティングで彼女が出来た
男の話
をしつつ、第三回で話した
「愛」について少し掘り下げ、

第五回ではまとめ(その2)として
「コミュニケーションスキルとは何なのか」と
いうことについて少しお伝えした。

 

「非言語コミュニケーション」から
始まったこのシリーズ、

最終回となる今回では

「コミュニケーションの本来の意味」

「我々がすべきこと」

について考えてみようと思う。


「コミュニケーション」という言葉の持つ意味

そもそも

「コミュニケーション(communication)」

の語源は、ラテン語の

communio(共に一致させる)

munitare(通行可能にする)

というものだとか

communicatio(共有する)

というものだと言われている。

 

意訳するのであれば、どちらも

「共に行うもの」

という意味と言えるだろう。

では何を「共に行う」のだろうか?

 

僕はこう思う。

「相手の感情、心の状態を共にする」こと

つまり前回でお伝えした
「(適切な)思いやりや愛情」を持って
相手に接することなのではないか、と。

 

だからこそ、まりちゃんも、
メール一本で彼女ができた彼も、
望んだ成果を得られているのではないか。

それぞれ違うスキルを学んだ訳だけど、
双方に幸運の女神が微笑んでくれた
のは、そのスキルそのものではなく、
そのスキルのベースにあった

「相手に対する思いやり」

の気持ちの強さによってだ。

テクニックはもちろん大切なものだけ
ど、そのテクニックを活かすも
殺すも、根っこにある「思い」次第
ということなんだよね。

 

そしてこれは、商売においても全く
同じことだと思っている。

「愛」の薄いコミュニケーションでは、
薄っぺらい関係しか、つまり
薄っぺらい縁(=ブランド)しか築けない。

もし、そういう薄っぺらい関係性で
一度売り上げを上げられたとしても、
その売り上げを継続させることは非常に困難だ。

残念ながら現在、周りに
そういった企業が少なくないのは、
お客様やスタッフさん、業者さんといった

「他者」とのコミュニケーション

において、そこにその企業の
「愛」が込められていないから。

 

テレビの視聴率が下がったとか、
新聞や雑誌の販売部数が下がって
きたとか、色々言われているけれど、
こういった

「●●が売れなくなってきた」

ということも、この

「コミュニケーション不全」

と無関係ではないだろう。

「●●離れ」みたいな的外れなことを
言う前に、その辺りを考えてみたら
突破口はまだまだあると思うんだよね。

 

さて、最後にあなたに質問だ。

これまで色々お伝えしてきたけれど、
あなたはどうだろうか?

愛を込めて商売をしているだろうか?

愛を込めてコミュニケーションを
とっているだろうか?

愛を込めて生きているだろうか?

 

これは僕自身も常に意識するように
しているものでもある。

少しでもそこに近づけられるよう、
お互い頑張ってまいりましょう。

 

阿部 龍太

 

【追伸】

今回のメインテーマは
「非言語」だったけれど、
もちろん「言語」も重要。

特殊能力がある訳でないのであれば、
我々人間は言語によってしか自分とも、
他者ともコミュニケーションがとれないからだ。

「言語」も「非言語」も、
どちらかが欠けていれば残念ながら
相手には伝わりにくいものになってしまう。

双方のバランスをしっかり
とっていくことが大切なんだ。

「言語」のことについても、
いつか書けたらいいな。

 

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